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美術館 > 展覧会のご案内 > 企画展 > 2021 > 2021年度 春をまちわびて 四日市高校連携事業概要

2021年度 三重県立四日市高等学校との連携事業概要

三重県立美術館で開催するコレクションによる特別展示「春をまちわびて 美術から考える自然との調和(=エコロジー)」(2022年2月23日[水・祝]-4月3日[日])の出品作品6点(いずれも三重県立美術館所蔵作品)に、三重県立四日市高等学校1年生(美術Ⅰ選択者)107名がコメントを執筆しました。コメントは【こちら】で公開しています。昨年度の生徒のコメント一覧は【こちら】。
なお、本事業は文化庁助成事業「美術館のアクセシビリティ向上推進事業」の一環でもあります。
 

事業の流れ

  1. 2022年1月、美術館の学芸スタッフが、学校で三重県立美術館の所蔵作品、美術館の展示と言葉の関係、展示補助教材(解説パネル等)に関する授業を実施。授業内では牛島憲之《貝焼場》をとり上げました。

  2. 1月から2月にかけて、2時限目を実施。授業は教員が進行。生徒は、ピエール・ボナール《ヴェルノンのセーヌ川》、浅井忠《小丹波村》、児島善三郎《箱根》、中谷泰《陶土》、牛島憲之《貝焼場》、イケムラレイコ《birdgirl》の6点のなかから1点を選択し、デジタル画像を見てコメントを執筆しました。

  3. 投稿された生徒のコメントを、コレクションによる特別展示「春をまちわびて」の開幕にあわせて美術館のウェブサイト上で公開。一部のコメントは展示室内にパネルとして掲示しました。

 

コメント執筆の趣旨・要領(配布資料より抜粋)

【趣旨】
作品を見て、気づいたこと、気になったこと、考えたことを鑑賞者と共有し、問いかけることで、鑑賞者が自らすすんでじっくり作品を鑑賞できるようにする。
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美術館初心者は、作者や描かれた人物、所蔵していた人、解説執筆者等、作品に関わる人の「人間性」が垣間見えると、作品に親しみを感じやすいと言われています。今回は、読み手が書き手の存在を感じられるような、皆さん自身の言葉で書いた文章を執筆してください。

【執筆要領(執筆ルール)】
★まずは作品をじっくり見ましょう。
・文体は敬体文(です、ます調)。体言止めの文章があっても良いです。
・文字数は100-150字。
・対象は美術館初心者。小学5年生くらいに向かって話しかけるような文章にしましょう。漢字の習得学年はチェックする必要ありません。
・冒頭部分は、目に見えるものについて書くようにしましょう。
・疑問符「?」で終わる問いかけも、コメントに含められそうだったら含めてみてください。
・作品のタイトル、制作背景、作家紹介に触れる必要はありません。描かれているものすべてについて説明する必要もありません。
・作品について詳しく知りたい人は、三重県立美術館のホームページで作品情報を検索してください。検索は必須ではありません。
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★ルールをたくさん書きましたが、筆が進まなかったらルールを破っても良いです。(文字数だけは守ってください。)皆さん自身が書きたいことを楽しく書くことも大事。
★今回見てもらうのはデジタルデータなので、実際の作品とは見え方が異なります。
 

担当教員より

「美術館の所蔵作品を高校1年生が観て、気付いた事、推理した事、面白いと思った事などを文章にして、作品を観た方に問いかけをしています。読んでいただくと、作品の見え方が広がるかも知れません。
この取り組みは今回で2回目です。生徒達に三重県にゆかりのある作品や、所蔵作品に愛着を持って欲しいと思い美術館と連携しました。
学校が美術館から遠く、どの様に連携すれば良いか模索していました。今回は美術の授業で学芸員の方に来ていただき、パソコンから美術館の所蔵作品をじっくり観て文章を考えました。作品のコメントを通して、来場者の方と作品の面白さを共有できれば幸いです。この取り組みに、ご協力いただいた皆様に心から感謝をしております。ありがとうございました。」

三重県立四日市高等学校 教諭 森本 彩

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