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美術館 > 展覧会のご案内 > 企画展 > 2021 > 2021年度 春をまちわびて 四日市高校コメント一覧

コレクションによる特別展示「春をまちわびて 美術から考える自然との調和(=エコロジー)」
高校生のコメント

2022年2月23日(水・祝)-4月3日(日)
このページにはコレクションによる特別展示「春をまちわびて 美術から考える自然との調和(=エコロジー)」の出品作品6点に、三重県立四日市高等学校1年生107名が寄せたコメントを掲載しています。高校と美術館との連携事業の詳細については、【こちら】をご覧ください。
これらのコメントは高校生が自分の目で作品画像を見て、自分の言葉で執筆したもの(基本的に原文)です。学芸員の解説文とは解釈等が異なる場合もあります。
 

作品一覧(作品を選択するとそれぞれのコメントにジャンプします)

技法・材料はすべて油彩・キャンバス
 

高校生のコメント(作品タイトルをクリックすると所蔵品データベースの作品ページが開きます)

ピエール・ボナール《ヴェルノンのセーヌ川》1912年
ピエール・ボナール ヴェルノンのセーヌ川の作品画像

全体的に見ると明るく柔らかな絵です。しかし川岸の大きな植物に注目すると影が真っ黒で、右上の植物の影は手の様にも見えます。このことから私は川の向こう側の穏やかな世界に危険が迫っている様に感じました。あなたも影が何かの形に見えませんか?M.A.
 
全体的に淡い色でまとめらてていて、霞んだ空の様子から冬の景色かなと想像してみると、川の白い斑点が、流れている氷塊のように見えてきました。この絵の端に白いもやがかかっているのは、作者が夢の中で見た景色を表現しようとしたからなのでしょうか。そして手前の植物たち、よーく見ると動物の形に見えてきませんか?T.I.
 
ボナールのお気に入りの景色だと考えられるヴェルノンのセーヌ川。全体的に淡い優しい色で薄らと描かれていることから時がどこかゆっくりと流れているような気がします。向かって左奥から差す光が暖かく街を包み込んでいるように見える様が彼のこの街への深い思い入れとリンクしているかのようにも感じられます。N.T.
 
やわらかなタッチで描かれた木々には、黄色い暖かな光が当たっています。花が咲いているのでしょうか、川の向こうの草原はいろんな色で描かれています。一方、川では船がもうもうと煙を出しています。私は、この絵から「自然」と「人工」の対比を感じました。あなたは何を感じましたか?Y.Y.
 
画面中央を横に裂くように流れる大きな川。水面には雲が反射し、緩やかに流れていることが窺えます。青空も映り、画面全体が明るいため、穏やかな昼下がりなのではないでしょうか、この絵画はヴェルノンのセーヌ川の川岸で描かれたました。作者はここに家を購入しています。きっとこののどかな土地を気に入ったのでしょう。C.Y.
 
柔らかく、まどろんだ印象を受ける絵。深みのある緑の木々、優しい流れの川、遠くに見える山々、これらは1912年のセーヌ川の風景として描かれたはずなのに、見たことがあるような、どこか懐かしい雰囲気を感じます。同年、作者はこの地域の家を購入したそう。遠い時代の作者のことが、なんだか身近に感じられます。Y.S.
 
この絵を見ると、川を遊覧する蒸気船が目に飛び込んできます。淡い暖色系の色がふんだんに使われていて、春の休日の昼下がりのゆっくりとした時間が流れているのを感じることができます。作者が乗っているかもしれない船に一度乗った気になって、川のせせらぎや蒸気船の音に耳を傾けてみてもいいかもしれません。S.M.
 
空はくもりのように見えますが、黄色も使われていてもうすぐ晴れそうな、明るい空気が感じられます。また、川や葉っぱに使われている白っぽい色は反射でキラキラ輝いているように見えます。このようにこの絵はたくさんの色でたくさんの表現がされています。他にもどんな表現があるか探してみてください。Y.I.
 
川やその岸の風景を中心に描いた作品。川には何を運んでいるのでしょうか?船が進み、その向こう側の岸にはたくさんの花が咲いています。目の前にある大きな木や草花は作者の描き方のおかげか、フワッとした感じがしますね。みなさんには何が見えてきますか?ぜひ、じっくり絵について話し合ってみてください。E.Y.
 
左の遊覧船はゆっくりと旅をしているのでしょう。作者のボナールは、一番目に入りやすい画面中央に船ではなく、自然を描いています。これはボナール自身がずっと昔に船旅をしたときの「自然」に深い思い入れがあるのではないのでしょうか。この絵は私達までも自然いっぱいの思い出の旅へと誘っているのではないでしょうか?Y.M.
 
山、森、平原といった自然が広がる中、一隻の船が川を通っています。この作品の左下にBonaaruという作者の名前、近くには、川へ繋がる階段があるようです。全体的に柔らかいタッチで描かれ、私には夢の中のように思われます。この景色、風、川のせせらぎをはっきり感じられたらどんなに美しいのでしょうか。Y.I.
 
この絵は淡いパステルカラーを基調としていますが、川面や草木に反射する白い斑点と木の影が、明るく眩しい光を感じさせます。私は清々しい早朝の景色なのだと思いました。カラフルな斑点はお花でしょうか、春の暖かさも感じられますね。Y.I.
 
水は美しく反射し、木々は影を作る。なんとも綺麗だ。向こう側は青くて清々しくて、でもこっちは少し暗くて。遠近法で渡れそうに、手も届きそうな向こう側は、見る者の現実を映す。虚しく悲しくこの絵が見えるなら、多分、現実でも草木が茂るこちら側にいるかもしれない。久遠程かけ離れた向こうは美しく見えるから。
(古のラノベ風、多分文字数通り)E.J.
 
この絵画を見て最初に目に映るには、絵の左側にある蒸気船でしょう。セーヌ川を登る蒸気船の様子がどことなく優雅に見えますね。また、絵の中央には木が生い茂り私達のセーヌ川に対するイメージとの違いが感じられます。この絵はどこから描かれたものでしょうか?山の上でしょうか?はたまた、筆者の家からでしょうか?C.Y.
 
中央にあるセーヌ川を見ると、水面がほんのり明るくなっていて、温かい陽の光を受けとめる穏やかな水の流れを感じます。全体的にも優しい色づかいで、初春の風に包まれているようです。この空間だけ、ひときわ時間がゆったりと流れているようにも思えます。少しはかなさやさびしさを感じるのは、曇り空だからでしょうか。J.O.
 
川の左手に、黒煙を吹きながら進んでいる蒸気船が見えます。草木が生い茂る中で、その船の存在が強調されています。私達現代人にとって、この絵は、ボナールがこの絵を描いた1912年当時はまだ豊かな自然が残っていた一方、現代では環境破壊が進んでいることをイメージさせます。S.H.
 
輝くセーヌ川を進む川船の汽笛や美しい小鳥の囀りが聞こえます。自宅の裏庭から眺めた草木を暖色だけでなく黒色を使い、太陽の眩しさに加えて、その現実の感動を私達に訴えかけています。雰囲気の完全的な表現を目指した作者ボナールはこの絵を見たあなたに何を話していますか?K.S.
 
この空は曇っているのでしょうか?けれども、よく見ると空や川、草木にも黄色く光が反射しています。一目だけでは寒そうに思いましたが、ふとこの光に目を向けると、春のようなあたたかさを感じました。冬から今まさに季節が変わろうとしている、そんな明るさを感じました。左の船はどこに向かっているのでしょうか?H.M.
 
蒸気船が黒煙を上げながら川を進んでいます。手前の自然豊かな様子と当時の工業化の象徴である蒸気船を一緒に描くことで工業化による自然破壊に対する批判を表しているのではないかと考えました。少し薄暗い様子からも作者の思いが伝わってくるようです。S.F.
 
中央を流れる川の左側に灰色の煙を吹き出しながら進む一隻の船があります。この船は一体どこへ向かっているのでしょうか?私は、左上の川沿いの更地を新しく開発するための物資を運んでいるのではと思いました。そのため、ボナールは作品を通して、自然保護を訴えているのではないでしょうか。I.O.
 
手前に生い茂る草木。川を下る船などが粗いタッチで描かれている。そしてこの粗いタッチによって躍動感が生まれ、私は手前の草木が親指を立てて、船の安全を願っている生き物のように見えた。また、船に襲いかかろうとしている生き物のようにも見える。あなたはこの絵をみてどのように感じましたか?T.I.
 
私が最初に目を引いたのは、木の陰です。真っ黒で塗られていて、特に右の木の陰は人の手のように見えないでしょうか?この絵は「ノルマンディー上陸作戦」以前の風景を描いていますが、船はちょうど絵の右手に吸い込まれるように向かっています。だんだんと戦争の闇に呑まれていくことを暗示しているように感じました。R.T.
 
遠いところは淡い色で、まるで霞がかかったかのように描かれており、色の濃淡から遠近を表現しているように見えます。どこか幻想的に思えるのはそのせいでしょうか。小さく咲いている花々や木々が、川を通り行く船を歓迎しているように見え、暖かくのどかな雰囲気を感じます。M.H.


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浅井忠《小丹波村》1893(明治26)年
浅井ちゅう こたば村の作品画像 

緑が少なく、木の葉もあまり無いことから、秋か冬だと思われます。奥の方から旅人がこちらに歩いてきています。手前の大きな家は少し壊れ、周りは散らかっています。中央に人がしゃがんでいますが、何をしているのでしょうか。孤独感を感じさせる絵です。H.K.
 
全体的に暗めの色使いで描かれている絵。薄暗い空、枯たれ木、廃れた家屋は漠然とした寂寥を感じさせます。右奥から歩いてくる人の感情もどこか沈んでいるような気がします。この景色を見て何を思っているのでしょうか。N.T.
 
絵を見るとまず家や山、空が見えます。服装や家から、ここは少し昔の場所なのかもしれません。木は枝だけで、空の色からも乾燥した寒い冬の空が想像されます。また、右には2人、真ん中には家の近くに1人ずつ人が見えます。真ん中の人は家にいたようですが、寂しげな感じがします。旅人が来る前何がおきたのでしょうか。T.N.
 
最初にこの絵を見た時、「山の奥にある小さな集落」という印象が強かったです。2人で歩いてる僧のような人も見られます。また、建物を細くみると、かなり昔にできた建物であることがわかります。木の枝や石なども細かく描かれています。H.H.
 
「小丹波村」は、全体的に細かいところまできれいに描かれていて、単色ではなく、主に緑と赤と黄色などたくさんの色を混ぜて茶色などの暗い色を表現していると感じました。また、2つの山の色を統一せずに全く異なる色にすることによって、2つの山の間に遠近感が生まれると思いました。S.Y.
 
この絵は写実的に描かれていて場面を想像しやすくなっています。道征く人の服装から時代は江戸でしょうか?家屋がありすがどれも廃れています。山奥にあるので誰も寄り付かなくなったしょうか。山の木々は生い茂っているのに集落に植えられている木はどれも枯れてしまっていることからもこの一帯の特異さを際立たせます。A.T.
 
どっしりと構える山々の手前に、古びた木の家屋が立ち並ぶ集落が、こちらに向かって広がっています。一番手前の大きな家屋は、遠目から見ると影の部分が真っ暗で、初めは中に引きずり込まれそうな恐怖を感じましたが、よく見ると奥に格子が見えます。格子を映し出すその淡い光に、生活感のような温かみを感じました。W.N.
 
中央に枯れ果てた木が見られます。季節は秋か冬なのでしょうか?木の手前にはしゃがんでいる女性、そして遠出から帰ってきたとみられる父子がいます。私はこの絵を山奥の村に質素に暮らす家族の一コマを描いたものと捉えました。そう思うと一見冷たく、寂しいこの絵にもどこか温かさが感じられませんか?K.H.
 
一番初めに目に入ってくるのは空に大きく枝を広げた木でしょうか。その根本に目線を動かしていくと、カゴに行き着くはずです。目をこらせばあちらこちらに樽や材木、木の柵も見つけられます。人の生活が山々の景色の一部として溶け込んでいる、そんな時代の人々は自然とどう関わったのでしょう。Y.M.
 
この作品は、山が沢山あったり、家が木で作られている古い感じから昔の日本にタイムスリップしたかのように感じられます。また、自分自身が普段送っている日常とはかけ離れていてなんだか温かい気持ちにさせられます。中央にいる旅人は宿を探しているのでしょうか。早くしないと日が暮れてしまいそうな気もしてきました。M.O.
 
少し荒れている古びた集落が描かれていて、作品の中央には女の人が描かれています。全体的に暗い色合いで描かれていて、旅人らしき人が描かれていることから、私は、この女の人はずっと誰かを待っているのだと思いました。あなたはこの作品を見てどんな物語を考えましたか?H.K.
 
山に囲まれたのどかな地域を描いた絵です。奥の方にある大きな木は葉が茂っておらず、冬の季節を感じさせます。また、手前は鮮やかに、奥は淡く描かれているので、奥行きが感じられ、山の中の雄大な自然を感じられる作品になっています。あなたはこの作品から何を感じましたか?K.S.
 
この作品に描かれている風景は暗い色がたくさん使われ、どこか薄暗い雰囲気を醸し出しています。中央にある枯れ木や、疲れ果てたような雰囲気を出す旅人などから冬の寂しい心情を感じることができるでしょう。また、手前にあるガラクタなどからは、作者の荒れている心が読み取れます。R.K.
 
この絵は、19世紀末の東京のある村での、早朝の生活感あふれる一コマを描いたものです。12月頃の焦げ茶に色づいた山々から吹き下ろす、冷たく乾いた風が肌に感じられます。物静かさ漂うこの村に春が訪れたらどんな姿を見せるのか、想像してみるのもいいかもしれません。Y.K.
 
古びた数軒の家に葉の落ちた木、その中を旅人らしき人達が連れ立って歩いています。描かれている空は灰色がかっていて、曇りにも、明け方の晴れにも見えます。あなたにはどう見えますか?空の見え方によって、絵の雰囲気が変わってきますよ。O.N.
 
昔の、田舎の風景のようです。空や植物の様子から、冬の、曇りの日を描いたように思われます。きっとあたりは肌寒いのでしょう。あなたがもしこの場所にいたとしたら、どんな匂いがするのでしょうか?どこか懐かしく、少し寂しい雰囲気は、あなたに「ふるさと」を思い出させてくれるでしょう。K.M.
 
廃れた家屋、その前にとっ散らかった荷物、葉のない木、そしてそこを訪れる旅人一行。廃村を訪れる旅人描いた絵でしょうか。ところが多少気になる点があります。旅人の目線の先、廃屋の横に女性がかがんでいるように見えます。こんな廃村に独り、なんとも不自然です。昔話ではお馴染みの旅人を騙す妖怪の類でしょうか。S.M.
 
ある日の山の麓の集落、旅をする人々。澄んだ風景と茶色中心のおとなしい色合いが、物静かな冬の早朝を連想させます。大きな木の奥に見える白いもやは、野焼きの煙でしょうか?山の向こうには橙色の空が広がっています。少しくさびれたこの村にもまばゆい朝がやってくるようです。H.H.
 
ところどころ傷んでしまった家や、無造作に置かれた材木から、住人が少なく村にあまり活気はないように思われます。寒さを感じられるようになってきた小丹波村は、全体的に寂しいように見えますが、私にはどこか安心感のある、この村ならではの暖かみが感じられました。H.H.
 
こちらに向かって歩いてくる2人が目にとまります。背中には重そうな荷物を背負い、杖をつきながらゆっくりと歩いているようです。その2人の近くにはもう1人。この人は2人の家族で、長旅から帰った2人を心待ちにして待っていたのではないかと推測しました。葉が枯れた寒い冬の日と、暖かい家族の絆の対比を感じました。M.K.
 
まず目についたのは枯れた大木で、最初は、自然とともにあった昔の暮らしの厳しさを表現しているのかと思いました。
しかし、絵全体を見てみると、それは間違いだとわかります。この絵は光に満ち溢れていて、そこに生きる人々の愛情や幸福、活力がひしひしと感じられるのです。
あなたはどのように感じましたか?R.I.
 
枯れた木や白いもや、茶色を基調としている家や山があります。そこから冬の落ち着いた雰囲気、実際存在しているかのような重みが伝わってきます。そして人里離れた秘境で生きている人たちの力強さが感じられます。小さい絵でここまでリアルで物語を想起させる浅井忠さんの技術に感嘆させられます。H.K.
 
山奥の何気ない光景が描かれているのでしょうか、2人の旅人に道端で仕事をする人が見えます。真ん中辺りの葉の落ちた木は冬を表しているように見えますが、一昔前の日本のどこかにありそうな光景にほんのりとあたたかさを感じませんか。K.N.
 
枯れた木、靄がかかった空、そして奥からは旅人が歩いてきているように見えます。彼らはここ、小丹波村を見に来たのでしょうか。それともどこか違う場所を目指して歩いているのでしょうか。長旅になるのかもしれませんがこの落ち着いた自然を心の拠り所にするのでしょう。W.N.
 
全体的に寒色系の色で描かれた作品。左前には木材が散らかっており、冬の寂しさと静かな人の営みが感じられます。そんな中、奥の家の手前には力強く描かれた木があります。僕には浅井さんは寒さに負けない植物の生命力を伝えたかったのかなと感じられました。ぜひ木々にも注目してみてください。Y.S.
 
真ん中あたりに女の人と二人の旅人が見えます。女の人はここに住んでいるのか、なにか仕事をしているようにも見えます。しかし、家はボロボロで生活の跡が一切見えません。彼女は一体ここで何をしているのでしょうか?また、旅人は何が目的でここにやって来ているのでしょうか?この後の展開が気になるところです。Y.H.
 
真ん中でしゃがみこんでいるのは、洗濯をしている女性でしょうか。左の家に布団が干してあります。冬の冷たい水に凍えながら忙しく家事をしている様子を想像させます。そんな日常の1コマだから、なぜか懐かしい気持ちになるのではないでしょうか。ここに住む人の暮らしを想像してみてはいかがでしょうか。M.Y.
 
この作品全体から私ははじめに暗い印象を受けました。背景には山が描かれていて、家や杖を持った人が見えるので、ここは山の中の小さな村だろうと思いました。人の近くに立つ木の枝の曲がりはまるで稲妻のようで、枝先は細く尖っていて、厳しく寂れた印象を受けました。あなたはこの木からどんな印象を受けましたか。S.I.
 
この作品を見ると、木が枯れ、家がボロボロになっていて、冬の寒さの厳しい日にみえます。しかし、よく見ると奥の山は青々と茂っています。真逆の情景を一つの絵にもってきたのはどうしてでしょうか。寂しい村の孤独感と美しい自然の賑やかさを対比しているのでしょうか。Y.H.
 
灰色の空。葉っぱがない木。道を歩く人の服装。奥の山に見える白い霧のようなもの。左に見える2軒の家の中は暗く、人の動きが少なく森閑とした様子が伝わってくるようです。これらは冬の肌寒さと早朝の澄んだ空気を私たちに感じさせるでしょう。N.K.


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児島善三郎《箱根》1938(昭和13)年
児島善三郎 箱根の画像 

線は太く、空の塗りにもムラがあって、大胆な描き方をしているように見えますが、よく見ると右端の方に青色の屋根の家があり、左上や中央あたりにも小さく家が描かれているように細かい工夫が見られます。あの家は農家さんの家でしょうか?どうしてそう思ったのかって?だってほら家の隣に… K.K.
 
山と湖が描いてあります。よく見ると、家や船も描いてあることに気づくと思います。それだけの作品です。ただ他の作品とは違い、作者が見たものを作者の見え方で描いています。この作品から作者が見た実際の山と湖、家や船を想像したとき、どんな違いがありましたか?Y.F.
 
鮮やかに芦ノ湖と二子山を描いたこの作品。自然の雄大さを感じます。ふもとにある湖を眺めてみてください。水面が少し動いているのでしょうか。自然が私たちを迎え入れるように風が吹いてくるようです。この自然は皆さんをどう迎え入れましたか?R.U.
 
なんと天気の良い1日なのでしょう。雲ひとつ見当たりません。手前にある湖それとも海には青空が写っているのか綺麗な青色をしています。よく見ると家が何件かぽつんとたっています。山の形もそれぞれで面白いですね。緑の生い茂った山、緑のない山のちがいはなんなのでしょうか?M.M.
 
この作品を見た瞬間、目に飛び込んでくるのは鮮やかに彩られた雄大な景色。
奥に描かれているのは真っ青な空と、それを突き上げるようにそびえたつ二子山です。
荒々しいタッチからは、作者の自然に対する価値観――畏れや敬いの気持ちが感じられます。あなたはこの絵からどのようなことを感じましたか?Y.N.
 
土肌の見える山々と青い湖の色の対比がが印象的なこの作品。よく観ると、左奥の山の間から光が広がっていて、私は夜明けを表していると思いました。また、同時ににそこに表れている意味を考えさせられました。皆さんはこの作品から何を感じましたか?C.K.
 
まるで絵本の挿絵のような、のびのびしたタッチ。上空の風は強いのか、空は動きであふれています。画面の左側、山と山の隙間に描かれた「もや」はなんでしょう?私には、昇ってくる太陽の光に見えました。そう、これは早朝の風景なのです。村全体を一望できるこの場所は、きっと作者のお気に入りの場所だったのでしょう。N.Y.
 
大きな川や山、谷が絵全体に広がっていてとても迫力があります。また、手前や中央には鮮やかな緑が描かれており自然豊かな景色になっています。この緑と一緒に塗られている青色や茶色のタッチは一見荒く見えますが、生き生きとした明るい自然の輝きを表しているようでとても素晴らしい描写だなぁと思いました。S.M.
 
みなさんはこの川は周りが砂漠なのに凍っていると思いますか?私は川の色の濃さの違いや空が曇っているから凍っていると思いました。この氷の下には元気な魚たちが楽しく遊んでいるかもしれません。私も仲間に入れてもらって一緒に遊びたいです。Y.S.


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中谷泰《陶土》1958(昭和33)年
 
全体的に少し暗めで奥には街があり黒い煙を吹く煙突が見えます。中央の大きな穴が人を飲み込んでしまうようで少し怖く見えました。この絵に人は描かれていません。人がいればもっと明るく見えるのでしょうか。人がいたらどんな感じなのか想像してみてもいいかもしれませんね。S.K.
 
観る者を圧倒するような大きなくぼみがあり、絵の上の方を見ると、工場が広がっているのがわかります。くぼみには、光によって生じた明暗があるため、夜景とは考えにくいですが、工場の上空は真っ暗です。それほど煙で空が汚れているのでしょうか。地球が汚くなっていく様子を描かれているようにも思えます。A.N.
 
奥にはずらりと工場が建ち並び、黒煙が盛んに出ています。この街では大勢の人が働いているのかもしれません。また、大きな溝の中には温泉が湧いています。相当な距離を掘ったのでしょう。しかし周りにはクレーンはなく、大勢の人が協力して掘ったのだと思われます。こう見ると人の気配が窺えるような気がしてきませんか?C.H.
 
絵の上部や穴の中には、工場や家があります
が、私はそれらが人やその心を表していると思います。穴の外にある工場からは、人の悪意が煙として出され、広がることで、大勢の人が悪意に晒されます。穴の中は、煙が届かないので人の悪意には晒されませんが、他者と交流がなく、自分の殻に閉じこもっているように感じます。K.M.
 
この作品は、陶磁器の原料の土を取る場所が描かれています。この大きな穴は大量生産に合わせてたくさんの土を掘ったあとだと思われます。後ろに見える工場からたくさんの煙が見えています。私にはこの絵は技術の発展とともに環境汚染が広がっていくことを表しているように見えます。皆さんはこの作品がどう見えますか?H.S.
 
この作品は陶磁器の原料の採掘場を描写しています。露天掘りしたその底には泥水が溜まっています。長い間使われているのでしょう。また奥には、工場や家が見えます。今はみんな寝静まっていますが、すぐに朝日が昇り、街からは声が溢れ、工場は火を噴き活気づきそこには採掘する作業員がいます。S.I.
 
絵の上部にはぎっしりと工場があり、その下には大きな穴があります。穴の中には小さな家が一軒ありますが、上の工場の背景を見ると、空ではなく地面のようにも見えるので、工場も大きな穴の中にあって、その上にはまた違う穴があり、街が広がっているかもしれません。地上には何があるのでしょうか。R.S.
 
奥には古くなりところどころ崩壊している工場が見えます。人影は見えず寂しい雰囲気が漂っていると思いました。左下を見ると洞窟の入り口があります。この先には一体どのような世界が広がっているのでしょうか。人間、あるいは未知のセイメイに出会えるかもしれません。あなたはこの先に何が待ち受けていると思いますか?H.N.
 
汚染された暗い街。人は見当たらず、奥の煙突からは黒い煙が立ち上っています。大きく開いた穴は何の跡で、何を表現しているのでしょうか。産業の発達により環境が破壊されてゆく現代社会を風刺しているのではないかと感じました。これは絵の中だけのことではないのかもしれません。S.K.
 
何を掘っていたのでしょう。大きな穴が空いています。遠くでは、街から黒煙が立ち上っているのが見えます。私達は地下資源を掘り当てることで”物質的”に豊かになりましたが、同時に手前の穴のように”精神的”に何かを失ってしまったのではないか。掘り当てたのは何ですか、とこの絵が問いかけているように思います。G.S.
 
くすんだ色で描かれ、画面手前には掘削場があり、奥には黒煙を吐く煙突が見えます。かつて工業で栄えた街なのでしょうか。しかし、掘削場に人は見えません。この掘削場はもう使われていないのでしょう。掘削場の下の方に洞窟のようなものがみえます。洞窟の奥がどうなっているかを考えるとワクワクしませんか?K.Y.
 
真ん中に大きく窪が見えると思います。何かの採掘場でしょうか?上部に見える都市部を栄えさせているのはこの採掘場かもしれません。汗水流して働く人々のおかげで多くの人々の生活が成り立っているということを今一度感じさせる作品だと思いました。A.T.
 
私は全体的に茶色や黒などの色が使われているこの作品に、「荒廃」をイメージしました。気を抜いたら落ちてしまいそうなほど大きく削れた地面は、その横にレールがあることから、なにかを掘り出すために作られたのでしょう。一通り見たところで、私は穴に人がいない理由について考えました。ただ夜で人がいないのか、夜ならば工場が動いているのはなぜなのか、工場が24時間稼働なのか、もしかしたらブラック企業なのか──、と連鎖して想像が止まらなくなりました。皆さんはどう考えますか?C.M.
 
手前にポッカリと空いた大きな穴。
荒々しく削れた岩壁が暗い影を落としています。
どんよりとした色の水溜りは空を映しているのでしょうか?
今日も古びたトロッコの上を生暖かい風が流れていきます。
この採掘場は捨てられてしまったのでしょうか?
人々の忘れた記憶に訴えかけるように佇むその姿は物悲しさを感じさせます。Y.K.
 
奥の方には背の高い煙突が見え、この絵画の大部分を占める巨大な谷から線路が走っているということから、ここは工場がたくさんある地域なのではないかと考える。煙突の上げる煙の背後には黒い空が広がっている。このことから人々の行き過ぎた大量の開発で、環境が危険に晒されることに警鐘を鳴らしているのかもしれない。K.A.
 
全体的に暗い色をしています。緑は一切なく、描いた人のくすんだ気持ちが見えるようです。人がいないのに動いている工場。金……金……金……。大切なものが見えていない人間の心の汚れが、煙となり、昼の(真っ暗でないから多分、昼)空を覆って光を遮り、地上を冷やしていきます。Y.T.
 
この街では大規模な事業が行われているようです。奥には、たくさんの工場が広がっています。空に広がる黒い煙は、人々の行き過ぎた開発の結果を示しているように見えます。この絵は、環境破壊が問題となる現代の社会をよく表現していると思います。あなたはこれから環境とどのように向き合いますか?E.J.
 
中央にとても大きな穴。奥に見えるたくさんの工場からは黒い煙。小屋から線が出ていること、穴から地面へ板がのびていることからこの穴は人工的に作られたものではないかと思いました。どうしてこの大きな穴が作られたのでしょうか?この穴では何が行われていたのでしょうか?S.M.
 
絵の中心には大きな窪。これを掘るのにどれほど時間がかかったのでしょうか。この絵は油絵特有のもったりと重い感じと土気色が相まって、泥臭ささと人間の力強さを感じます。ただ、空には黒煙が立ちこめています。作者は何を思いこの絵を書いたのでしょう。社会への風刺か、それとも人の力強さか、あなたはどう考えますか?D.H.
 
最初に目に飛び込んでくる大きなくぼみは一体何なのか。くぼみを削り、奥にある多くの工場にその資源を送っている絵のように思います。そこから、私はこのくぼみの大きさが限りある資源の『枯渇の深刻さ』を表していると感じました。あなたはこの大きなくぼみが何を表していると思いますか?K.S.


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牛島憲之《貝焼場》1935(昭和10)年
 
明るくてとても色鮮やかな絵です。座って休んでいる人と重そうな荷物を運んでいる人の2者がいます。私はこれを見て、その2者に格差を感じました。作者は、人々が馴染みやすい形で明るみになっていない労働問題について訴えたかったのかなと思いました。H.K
 
どうしても右の小屋に目が向く。中は真っ暗でよく見えない。ただそこから外の世界が広がっているように感じる。現代デザインでよく使われる黄金螺旋が使われているのは意識的か?否か?外と中ではなにか世界が違うような感覚を見せつけてくる。明暗の対比や補色を用いてそれをきわだてているようにも感じられる。T.F.
 
小屋から出ている、赤色の木に付いて階段の役割をしている木が下から3本目だけ傾いているのが見えますね。誰かが傾けてしまったのでしょうか?傾いたままであるので余裕のない現場なのかなと考えられますよね。でも作者の遊び心で傾けているのなら、この現場が本当に余裕が無いのかを考えるきっかけになるかもしれません。N.I.
 
この作品に描かれているのは、東京湾・幕張付近の貝焼場です。作品をじっくり見ていると、作品にいる人たちそれぞれの心情や息遣いまでもが伝わってきます。私は、この人たちは生き生きとしたおだやかな性格なのではないかと思いました。あなたは、この人たちはどのような性格だと思いますか?M.M.
 
右側からは朝日が差し込み、人からは仕事に熱心な態度が現れています。ただ一人、座ってタバコを吸っている人は現場監督なのでしょうか。作業場から目線を外すと、奥の海を眺める人がいます。笠をかぶり白装束を着て、杖をつく。巡礼者なのでしょうか。「一日頑張るぞ」と、考えているのかもしれませんね。M.W.
 
これは貝焼き場で仕事に勤しむ人々を描いた作品です。鮮やかな色使いで描かれており仕事をしている人々の活気が伝わってきます。たばこを吸っている人は仕事をサボっているのでしょうか?座って海を見つめている人もいますね。一人ひとりをよく見てみるといろいろなことがわかります。あなたはどのように見えますか?Y.K.
 
こちらは東京湾の幕張付近の貝焼場です。全体的に明るいタッチで書かれており、早朝の朝日が差し込む空と群青に輝く海のコントラストが素晴らしいと思います。タバコを吸っている人から、手作業での仕事が現代の機械化産業を批判しているように感じました。あなたは何を感じましたか?K.H.
 
太陽の光が絵全体を優しく包み込み、美しい陰影をつくりだしています。光の源である太陽は一体どこにあるのでしょうか。陰影をたどると眩く光る場所が見つかるでしょう。そう、太陽は未来の象徴である右にあるのです。作者はこの貝焼場と人々がまだ見ぬ未来へ向かって働き続けていることを伝えたかったのかもしれませんね。H.Y.

この絵では石灰を掘って運んでいる人達が描かれており、遠くの海には何隻もの船が浮かんでいます。彼らが掘った石灰は船に乗って各地へと運ばれているのでしょう。また、中央にいる2人の男性に注目してください。なぜ彼らはこちらをにらんでいるのでしょう?考えてみてください。S.Y.
 

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イケムラレイコ《birdgirl》2006年
 
絵の奥に悪魔のような生き物がいます。女の子の目を見て下さい。閉じています。女の子は悪魔に目を取られたのでしょうか。胸の辺りはオレンジ色で塗られています。女の子の優しさを感じます。そして、青白い光が横に差し込んでいます。目が見えなくなっても希望を胸に羽ばたこうとする女の子の心の強さを感じませんか。A.H.
 
小さな女の子と上部にいる魔物、そしてその間に光が差し込んでいます。黒とオレンジで描かれた背景、ここは宇宙でしょうか?魔物が少女に襲いかかろうとしているところに光が差し込み、少女を守っているように見えます。私はこの絵から、少女の希望をかんじましたが、あなたはどのように感じますか?S.M.
 
暗闇を通る一筋の青みがかった白い光は生死の狭間を表していてその下の少女に命の危機が迫っているのかもしれません。しかし胸元は生命を感じる暖かい色に染まっていて伸びた左手の先には青い翼のようなものが見えます。少女はこの暗闇の中でも生きる希望を捨てず頭上から注がれる光のもとへと羽ばたこうとしているのです。K.S.
 
右側から青白い光が差し込み、少女と2体の怨霊を隔てているようです。少女の足元からの光をもろに浴びる怨霊と、闇から出てくる怨霊はどちらも恨めしそうで、1体は口を開け声のない叫びを上げている様。この怨霊たちに背を向け何かに憑かれた様な微笑を浮かべる少女は一体何者なのでしょうか?Y.M.
 
真っ暗な世界の中を、一人の少女と大きなコブラが進んでいます。少女の穏やかな顔やコブラの落ち着きのある雰囲気から、ふたりの固い絆が感じられます。ふたりは目的地を目指して進んでいるように思います。暗闇の中に指す青白い光の筋の先にあるのは、ふたりの目指す場所なのかも知れません。M.N.
 
黒い背景の中、光るように目立つ色がとくに際立っていて1番強く印象に残った。近未来感が溢れるこの絵はこの中でも1番新しく、いつ消えてしまうかわからない儚ささえも感じられる。女の子が背を向けた存在との間に一線引かれているのは、何かトラウマのような存在の過去を断ち切っているのではないかと思った。A.I.
 
ここは洞窟の中、青白く光輝きながら水晶が中央を横に貫いています。手前の女の人は洞窟の奥深くに何百年、何千年と眠り続け人々に忘れ去られていた黄金の秘宝を今、手に入れようとしています。しかし、その奥には長年秘宝を守ってきた洞窟の主、大蜘蛛が…この後、どうなってしまうのでしょうか?H.T.
 
暗闇に一筋の光が差しているようです。私は昆虫の顔をした人と女の子がこの光によって隔てられているのかなと思いました。女の子が微笑んでおり、上にいる人が手を伸ばしているため、二人の次元を超えたつながりを感じます。あなたはなにを感じましたか?C.Y.
 
この作品は黒色が多くの面積を占めています。一見すると暗い雰囲気の絵とも思われますが、一度少し離れて作品を鑑賞してみてください。作品中央あたりの光のラインが鮮やかに浮かんで見えませんか?光に照らされた少女の姿は、置かれている状況に懸命に抗っているようです。あなたはどう感じましたか?Y.U.
 
暗闇の中、中央に人がいます。私にはその人が少女で、表情が悲しそうに見えます。また、この絵には二つの光があり、私は横の光は少女の強い意思を、上からの光はその少女を柔らかに照らし、見守っているように見えます。少女が何らかの困難に立ち向かう様子が描かれているのかもしれません。皆さんはどのように捉えますか?M.K.
  
暗闇の中なにかにしがみついたロボットのようなものから逃げる金髪の女の子を一筋の青い光が二人の間を隔て、女の子を守っているように私は見えます。なぜ女の子は追われているのか。青い光の正体は。想像が無限に広がり、ひとつの物語でもできそうな気がします。あなたはなにを想像しましたか?Z.M.
 
画面中央には横にまっすぐ伸びた青く強い光が、左下にはワンピースを着た金髪の少女がいます。光は少女の強い意志を表し、少女はこれから、光が照らすことで生まれた道を歩んでいくように思えます。たとえ周りが真っ暗であっても希望や真実をいつまでも追い求める姿勢が、彼女のはにかみとともにひしひしと伝わってきます。H.K.
 
暗闇に一筋の光、そしてその光に隔たれている女の子と黒い生き物。彼女は目を瞑り、眠っているようです。また、黒い生き物は彼女に手を伸ばし、彼女が見ようとしている夢へ連れていこうとしているようです。背景には暗闇が宇宙のように広がっており、その夢の壮大さが感じられます。一体どんな夢を見ているのでしょうか。R.S.
 
暗闇の中にいる少女に光が差し込んでいます。そこへ上から顔を覗かせている生物、私はありのようだと思いましたが一体何だと思いますか?まるで人とありの立場が逆転しているようです。ありの巣にいたずらで水を流す様子が連想できます。四隅を暗くして中央の少女が際立てられています。K.Y.
 
真っ暗闇に一筋の青い閃光が走るこの作品の名前は「birdgirl」。まるで一筋の光に隔たれた少女と謎の生物が、互いに閃光の向こう側を目指しているようです。一見奇妙に見えるこの作品。しかし見方を変えれば、閃光の先に広がる世界へ飛び立つ少女の姿、birdgirlが描かれているようにも見て取れるでしょう。M.K.
 
真っ黒な背景と横に一筋の光。光の上に描かれているのは、はっきりとした輪郭のない女の子を追っている人、下には逃げる女の子。光が二人を切り裂いているようですが、女の子は悲しそうな表情。なぜでしょう。よく見ると真ん中に薄く光がてらされています。もしかしたらここは地下なのかもしれません。M.M.


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最終更新:2022年2月22日 
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