B- 企画展-7
年報2012年度版 【三重県立美術館開館30周年 コレクションの全貌展】
2013年1月4日(金)~3月24日(日)
Part 1: 1月4日(金)~2月11日(月・祝)
Part 2: 2月14日(木)~3月24日(日)
【主催】...三重県立美術館
【担当】...田中善明、鈴村麻里子
【デザイン】...則武輝彦(Tenpo)
展覧会の概要
2012年9月に開館三十周年を迎えた三重県立美術館は、開館の3年前(1979年)からコレクションづくりをスタートさせた。江戸時代以降の作品で三重県にゆかりのある作家の作品、明治時代以降の近代洋画の流れをたどれる作品や日本の近代美術に深い影響を与えた外国の作品、作家の創作活動の背景を知ることのできる素描、下絵、水彩画等という基本方針に沿った収集活動に、1992年からはスペイン美術が収集対象に加わった。
特色あるコレクションを築き上げることは、当館にとって最も重要な取り組みと捉え収集を続けているが、5000点をはるかに超えるコレクションの半数以上が岡田文化財団をはじめ、様々な方々から寄贈によって補強されてきた。
今回の展覧会は企画展示室と常設展示室を会場に、コレクションの全貌がご覧いただけるよう、二期に分けて公開。江戸期から現代まで、時間軸に沿って東西の美術がどのような広がりを見せてきたのかをさまざまな分野のコレクションで紹介した。たとえば、スペインのゴヤにみられる連作版画と曾我蕭白の展示室での意外な出会いや、明治初期に描かれた岩橋教章の緻密な《鴨の静物》と、同時代にフランスで描かれたモネらの印象派絵画から東西美術の多様性と共通性を見てとることができた。
左上から: 企画展示室第1室、第3室、第4室、常設展示室第1室、休憩ロビー(パネル展示) |
会期中のイベント
学芸員によるミニ・ギャラリートーク
いずれも午後2時~(30分程度)
1月13日(日) 田中善明 「三重県立美術館のコレクションについて」 15名
1月27日(日) 毛利伊知郎 「戦後日本美術の成立」 7名
2月3日(日) 原舞子 「清水登之《チャプスイ店にて》-和洋中モダン文化の交錯する場」 13名
2月10日(日) 生田ゆき 「フランシスコ・デ・ゴヤ《アルベルト・フォラステールの肖像》をめぐって」 20名
2月24日(日) 吉田映子 「アリスティード・マイヨール《ダフニスとクロエ》と挿絵本の世界」 21名
3月3日(日) 鈴村麻里子 「エドガー・ドガ《裸婦半身像》について」 11名
3月10日(日) 道田美貴 「伊藤小坡《ふたば》を中心に」 16名
● 鑑賞のためのNEWワークシート無料配布
● エントランス上映会 『丘の上の美術館』、『村山槐多』、『柳原義達』、『メリヨン』
● 大型ディスプレイによる文化施設所蔵品電子展示システムの公開
● 『ひる・ういんど』『HILL WIND』 バックナンバー無料配布等
主な記事等
中日新聞
「美術館だより ワシリー・カンジンスキー《小さな世界Ⅷ》」(吉田映子) 2013.1.6
「美術館だより エドバルト・ムンク《病める少女》」(鈴村麻里子) 2013.1.13
「美術館だより 福沢一郎《劇の一幕(コメディ・フランセーズ)》」(田中善明)2013.1.20
「美術館だより 荻須高徳《アンジュ河岸・パリ》」(生田ゆき) 2013.1.27
「美術館だより 横山大観《満ちくる朝潮》」(道田美貴) 2013.2.3
「美術館だより 伊藤小坡《ふたば》」(道田美貴) 2013.2.10
「美術館だより 岩橋教章《鴨の静物》」(原舞子) 2013.2.17
「美術館だより シャルル・メリヨン《ノートルダム橋のアーチ》」(鈴村麻里子) 2013.2.24
「美術館だより ロイ・リキテンスタイン《娘についての省察》」(吉田映子) 2013.3.3
「美術館だより 鈴木金平《米子像》」(田中善明) 2013.3.10
「美術館だより 宇田荻邨《山村》」(吉田映子) 2013.3.17
読売新聞
東海版 「所蔵品で時代をたどる 開館30周年 県立美術館が企画展」 2013.1.22
毎日新聞
東海版 「アート:オノレ・ドーミエ《古代史》より「ピュグマリオン」」(原舞子) 2013.3.9
『アート・ボイルド』 第11号 2012年冬 「コレクションの全貌展」(田中善明)
『フリーク』vol.27-30 2012.12-2013.3
主な放映等
ケーブルネット鈴鹿 『CNS NEWS』 2013年1月14日-16日
レディオキューブFM三重 『広瀬隆のラジオ魂!~MIEリポート~』 2013年1月9日放送