【時間・空間・思索 ダニ・カラヴァン展】
1995年7月1日(土)~7月30日(日)
【主催】…三重県立美術館+「ダニ・カラヴァン」展実行委員会+朝日新聞社
【後援】…フランス大使館+ドイツ連邦共和国総領事館+イスラエル大使館+宮川村
【担当】…石崎勝基
【ポスター・デザイン】…杉浦康平+谷村彰彦
◎ダニ・カラヴァンは1963年イスラエルで制作したネゲヴ記念碑以来、独自の環境彫刻を追求してきた。
1980年にはじまり、現在も進行中のパリ近郊セルジ…ポントワーズの「大都市軸」をはじめ、韓国のソウル、ドイツのニュルンベルク、スペインのボルト・ボウなど、彼の作品は現在世界各地に設置されている。
◎しかしそれは、伝統的な意味での彫刻ではない。
作品とは、眼にみえる部分だけでなく、眼にみえない周囲の空間をふくめ、環境全体が作品といえば作品になる。
ふりそそぐ太陽の光も風雨も、ながれる水も、すべてが作品に合流し、それを強化し、歴史と呼ぶかくれた土地の霊がかたろうとするメッセージをひきだそうとするそんなプロジェクトがカラヴァンの魅力となった。
◎今回は、模型、写真、ヴィデオなどによって、それらの代表作を紹介するだけでなく三重/伊勢という風土にインスピレーションをえた、展覧会期中だけの作品を、宮川村と海山町の協力をえて制作、あわせて設置し、みなれた美術館の空間のまた別の顔をひきだす試みもおこなった。
関連事業
7月1日…アーティスト・トーク 講師=ダニ・カラヴァン
7月8日…「人と芸術」 講師=酒井忠康(神奈川県立近代美術館長)
主な新聞記事
朝日新聞
6月29日…「世界的彫刻家カラヴァンさん、宮川産ヒノキで作品 来月から津で作品展」
作品紹介
7月4日…「パサージュ ダニ・カラヴァン展(1)」酒井哲朗
7月5日…「ネゲブ記念碑 ダニ・カラヴァン展(2)」石崎勝基
7月7日…「大都市軸 ダニ・カラヴァン展(3)」石崎勝基
7月11日…「斜線 ダニ・カラヴァン展(4)」石崎勝基
7月12日…「内と外との反映 ダニ・カラヴァン展(5)」石崎勝基
7月15日(夕)…「異質な要素つなげる 『間』 ダニ・カラヴァンの代表作を仏に訪ねて」庄司達
産経新聞(大阪版)
7月9日…「カラヴァン彫刻展 『場』 の創造性示する」長谷川三郎
中日新聞
7月21日…「ダニ・カラヴァン『斜線』(美術館だより)」石崎勝基
新潟日報
7月22日…「ベンヤミン最期の地で 絶望の記念碑」藤島俊会
京都新聞
7月29日…「ダニ・カラヴァン展―時間…空間…思索―」
C&D
7月号(103号)…「彫刻家ダニ・カラヴァンの日本初の展覧会」
The Japan Times
September24…'Working With the lay of the land' Jullia Cassim Rex Journal
10月号…「時間…空間…思索 ダニ・カラヴァン展(津展)」高橋英次
ひるういんどno.70; | 石崎勝基 「花嫁装束再び ─ダニ・カラヴァン『斜線』の上を歩きながら─」 東俊郎 「ダニ・カラヴァン《斜線 Dia gonal》 (表紙解説)」 |
蛇が柱に巻きつきゃカドゥケウスの杖-セルジ=ポントワーズ『大都市軸』訪問記 石崎勝基 友の会だよりno.39, 1995.7.1
会場風景
エントランスホール:《斜線》
第1室
第2室
第3室
休憩ロビー:《内と外との反映 伊勢神宮へのオマージュ》
第4室