【染谷亜里可展】
2005年10月8日(土)~11月27日(日)
(県民ギャラリー)
【主催】…三重県立美術館+(財)三重県立美術館協力会
【助成】…(財)岡田文化財団+(財)愛銀教育文化財団
【担当】…石崎勝基
◎三重県立美術館では、県民ギャラリーの空間を用いて、三重・東海地方ゆかりの美術を、何らかのテーマを設けて紹介する展覧会を開催してきたが、2005年度には中堅世代の仕事として、愛知市出身でいなべ市在住の染谷亜里可の作品を紹介した。
◎染谷亜里可は、1961年愛知県に生まれ、1980年代中頃からその活動を展開してきたが、1990年代後半から2000年頃にかけて、ベニヤ板にモーターオイルを用いた作品、ヴェルヴェットの布を脱色した作品などによって、その作風を確立する。それらの作品においては、特別仕立ての画材ではない素材が、その持ち味を失なうことなく、幻影のようなイメージと交差する。日常的な素材の内側から、非日常的な何かが現われるさまを、そこに認めることができるだろう。
◎今回の展覧会では、こうした染谷亜里可の1998年から2005年までの作品全32点を紹介した。またその内《ゼログラムの歴史-ゴヤ》(出品リストno.4)については、当館蔵のゴヤ《戦争の惨禍》より第18番《葬って後は口を噤め》と並べて展示するという試みが行なわれた。
関連事業
ギャラリー・トーク
10月8日(土)…講師=染谷亜里可(美術家)
主な新聞記事等
三重就職情報
no.380、2005年9月15-28日号(p.7)…「染谷亜里可展(イベント・ガイド 9月→10月)」
ギャラリー
no.246、2005年10月号(p.40)…「染谷亜里可展(Exhibition Spot 10)」
中日新聞
10月16日…「染谷亜里可『Soak-Wall』(美術館だより)」石崎勝基
10月23日…「染谷亜里可『Soak-Black 2』(美術館だより)」石崎勝基
10月30日…「染谷亜里可『Soak-Carpet』(美術館だより)」石崎勝基
11月13日…「染谷亜里可『Decolor-Spot 3』(美術館だより)」石崎勝基
11月20日…「染谷亜里可『Decolor-字幕(細工がこってる)』(美術館だより)」石崎勝基
11月27日…「染谷亜里可『鳥瞰-40,000ドルの家』(美術館だより)」石崎勝基
朝日新聞
12月27日…「東海の美術この1年 下」馬場駿吉・高橋綾子・金井直
REAR
no.13、2006.4、p.70…「染谷亜里可展(REVIEW)」金井直
欅しんぶん
no.163、2005年10月21日…「染谷亜里可展 ギャラリートークとティーパーティー」
no.164、2005年11月22日…「染谷亜里可先生を囲んで- 第三回『郷土の作家を知る会』」