このページではjavascriptを使用しています。JavaScriptが無効なため一部の機能が動作しません。
動作させるためにはJavaScriptを有効にしてください。またはブラウザの機能をご利用ください。

サイト内検索

美術館 > 展覧会のご案内 > 企画展 > 2021 > 「美術にアクセス!」展音声解説23 嗅覚と味覚 

「美術にアクセス!」展音声解説23 嗅覚と味覚 約2分



前の解説へ】【次の解説へ

【以下、読み上げ原稿です。】
嗅覚と味覚-美術に香りや味を感じる
 
続いて、切り離しづらい二つの感覚、嗅覚と味覚に関わる作品を紹介します。

まずは、オディロン・ルドンの版画集『ヨハネ黙示録』より「御使、香炉を手にもって、」。香炉とは、香料を加熱して、香りを拡散する道具。版画は黒1色で刷られていますが、実際には金色の香炉を手にした天使が、人々の祈りに「香り」を加えるというシーンです。香炉からは煙がもうもうと立ち込め、画面を覆っています。

香りといえば、花を思い浮かべる方も多いかもしれません。梅は、昔から良い香りを放つ植物として親しまれてきた花。ここでは、川村清雄の作品《梅と椿の静物》を展示します。掛軸を思わせる縦長の画面で、背景は金色ですが、油絵具を使って描かれた絵画です。桶には、左から桜、梅、桃の枝が生けられ、桶の外には椿が添えられています。

味覚のコーナーには、烏賊や魚の置かれたテーブル、アメリカの中華料理店、日本の焼芋屋、牛肉屋を描いた絵画が並びます。牛肉屋の二階には、お酒を飲みながら牛鍋をつつく人、楽しそうに話をする店員たちが描かれ、食事の場にあふれる活気が表されています。
 
ページID:000250984