年報2015年度版 【魚住誠一写真展】
2015年5月16日(土)-6月28日(日)
【会場】…三重県立美術館 企画展示室4室
【主催】…三重県立美術館
【助成】…公益財団法人岡田文化財団、公益財団法人三重県立美術館協力会
【担当】…吉田映子、田中善明、樋口萌、作佐部蛍
【広報物デザイン】…溝田尚子(同時開催の「真昼の夢、夜の寝覚め―昼夜逆転の想像力―」展と共通)
展覧会の概要
2014年度に寄贈を受けた松阪出身の写真家魚住誠一の作品を紹介。
魚住誠一は、ブロムオイルという独特の印画技法を用いた写真を得意とし、大正期に流行したピクトリアリズムと呼ばれる写真運動の一端を、ここ三重県で担った写真家である。
本展ではほとんど紹介することができなかったが、引き続き整理を実施したガラス乾板の展示することや、技法、写されたモチーフの双方から制作年代を特定すること、あるいは魚住を取り巻く文化人の諸相を調査することなど、課題は残る。
とは言え、本展は、2010年の渋谷区立松濤美術館での個展「魚住誠一写真展 ブロムオイルの美学」をのぞきほとんど取り上げられてこなかった知られざる写真家を、その故郷である三重で初めて本格的に紹介する貴重な機会となった。
会場風景
主な記事
中日新聞
2015.06.07 「美術館だより 魚住誠一《樹影鯉魚》」(吉田映子)
芸術批評誌『REAR』
35号(2015年9月29日発行)
レビュー 「受贈記念 魚住誠一写真展」(竹葉丈)