B-企画展-2
年報2011年度版 【特集展示 大橋歩―Fashion as Life/ Life as Fashion―展】
2011年6月11日(土)~6月26日(日)
【主催】...三重県立美術館、財団法人三重県立美術館協力会
【担当】...生田ゆき
【デザイン】...石井大介(イオグラフィック)
展覧会概要
◎本展は、2009年の「大橋歩展 平凡パンチからアルネまで アート・ファッション・ライフスタイル 1964年~2009年」以来の2度目の大橋歩の個展にあたる。前回の展示では、イラストレーターの枠に留まらない、大橋の幅広い活動を、年代順、カテゴリー別に追う構成となったが、今回は大橋の活動において初期から現在に至るまで重要なテーマであった「ファッション」に焦点をあてた内容とした。
◎大橋にとって、「ファッション」とは、単に特別な「おしゃれ」としてあるのではなく、生活全体、生きる姿勢にもつながる重要なキーワードである。それは衣服に留まらず、食、住、ライフスタイル全般に通じる哲学であると言ってもいいだろう。本展時においては、「ファッションイラストレーション」への憧れから始まった大橋のキャリアが、時間を追うにつれて、変化発展していくさまを作品を通じて体感してもらえるよう心掛けた。
◎会場は企画展示室第4室のみであったが、導線を工夫することにより、狭さを感じさせることなく、一方で全体として一つの空間として認識してもらえることを目指した。来館者は、各自自らの思い出や趣味をもとに語り合う姿が見受けられ、大橋の作品や理念が幅広い層に浸透していることが窺えた。
◎出品作品は、イラストレーション、雑誌表紙原画、書籍挿絵さらに、オリジナルグッズ(パジャマ、カバンなど)、大型絵画作品など多彩な内容となった。特に、『平凡パンチ』表紙未使用原画を展示したことにより、知られざる大橋の一面を紹介することができた。
◎入館者数は2.393人(目標1000人、会期14日)。2年前の「大橋歩展」に足を運んだ来館者も多く、熱心なファンの存在が目立った。中心となった層は、30-50代の女性であった。三重県内のギャラリーとの連携の効果もあり、名古屋圏および関西圏の来館者が中心であった。
会期中のイベント
○アーティストトーク 大橋歩×小野塚秋良(ファッションデザイナー)
開催日時: 6月11日(土) 13時30分-15時
会場: 三重県立美術館講堂
トーク入場券: 500円
参加人数: 140名
○大橋歩展バスツアー
開催日時: 6月18日(土) 10時-17時30分
当日の概要: 大橋歩展にちなんで、「大橋歩の仕事 as life」展開催の「Galleryやまほん」(三重県伊賀市)をバスで巡回。(三交旅行 松阪旅広場による運営)
参加人数: 32名
○Traveling COW BOOKS
開催日時: 6月19日(日) 9時30分-17時
場所: 三重県立美術館 正門前
参加人数: のべ400名
主な記事等
朝日新聞
2011.6.10 「あすから県立美術館 津出身・大橋歩さん個展」
2011.6.12 「大橋さん個展 対談で幕開け」
中日新聞
2011.6.12 美術館だより「《「平凡パンチ」45号表紙原画》」生田ゆき
2011.6.19 美術館だより「《ピンクハウスのためのイラストレーション》」生田ゆき
2011.6.26 美術館だより「《おしゃれのレッスン》」生田ゆき
読売新聞
2011.6.18 「津出身のイラストレーター 大橋歩さん作品紹介 県立美術館」
ウェブサイト
イオグラフィックHP
http://www.iog.co.jp/one/past20.html
ラジオ
2011年6月14日(火) FM三重 MIE生レポート
http://www.fmmie.jp/diary/personality/s_megumi/index.cgi?y=2011&m=06&d=14