B-企画展-4
【美術館のコレクション 特集展示:清水九兵衞】
2009年3月3日(火)~3月29日(日)
企画展示室第4室
【主催】…三重県立美術館
◎陶芸家として出発した清水九兵衞(1922-2006)は、しかし、1960年代半ばから金属による抽象彫刻を制作するようになる。当初は真鍮、1970年代に入ってからはアルミニウムを用いて、一方で建築空間との対話を意識した近代的な構成を示しつつ、同時に日本やイタリアの屋根瓦に触発されたという、日本古来の伝統を連想させる曲線とを同居させた独自の作風を確立した。
◎当館では1991年度に清水のレリーフ1点、素描1点を収蔵、翌1992年度には清水の回顧展を開催し、その際彫刻2点、素描1点を収蔵してきたが、2006年に清水が逝去した後、ご遺族から新たに彫刻1点の寄贈を受けた。今回は、2007年度に収蔵されたこの《MASK 連想 Ⅰ》を、すでに収蔵されていた彫刻、レリーフ、素描とあわせて展示した。
年報 『清水九兵衞展』(1992)
作家別記事一覧:清水九兵衞
作品 A | 1968(昭和43)年 | 真鍮 | 46×74.5×74.5(cm) | |
線上のイメージII | 1982-91(昭和57-平成3)年 | 超可塑性金属 | 20.0×40.0 | |
FIGURE-B | 1986(昭和61)年 | アルミニウム・塗料 | 400×272×116 | |
MASK 連想 I | 1991(平成3)年 | アルミニウム | 180×480×120 | 清水久仁子氏寄贈 |
過程 II | 1991(平成3)年 | 黒鉛,インク・紙 | 56.0×40.0 | |
過程 IV | 1992(平成4)年 | 黒鉛,インク・紙 | 43.8×59.9 | 作者寄贈 |
会場風景
主な新聞記事等
中日新聞
2009年3月8日…「清水九兵衞《FIGURE-B》」(美術館だより)」石崎勝基
3月15日…「清水九兵衞《MASK 連想 I》」(美術館だより)」石崎勝基
3月22日…「清水九兵衞《作品 A》」(美術館だより)」石崎勝基