年報2024年度版
【長崎県美術館・三重県立美術館コレクション 果てなきスペイン美術―拓かれる表現の地平】
基本情報
2024年7月20日(土)-2024年9月29日(日)開催日数:62日来館者数 12,940名(有料 8,390名)
【会場】三重県立美術館 企画展示室1~4室
【主催】三重県立美術館
【後援】スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京
【助成】公益財団法人岡田文化財団、公益財団法人三重県立美術館協力会
【印刷物デザイン】林琢真デザイン事務所 林琢真
【担当】坂本龍太
展覧会の概要
長崎県美術館と三重県立美術館の共同によるスペイン美術の展覧会。両館は国内では数少ない、「スペイン美術」をコレクションの収集方針に定めている美術館であり、本展では、互いのコレクションから相補的に作品を選りすぐり、未だ日本国内で広く浸透していないスペイン美術の特徴を捉え、その魅力に迫った。出品作には、長崎県美術館所蔵の中世の板絵作品から三重県立美術館所蔵の現代作家によるインスタレーション作品まで多様な作品が含まれ、これら約100点の作品によって、スペイン美術の精華を紹介した。会期中は、中高生からシニア世代まで幅広い世代の来館者が見られた。特に学生の夏休みシーズンに当たっていたため、若年層の来館が多かった。メディアによる取材は多くなかったが、一方でラジオのスポット広告や新聞の紙面広告、折り込みチラシ、駅貼り広告、ウェブのリスティング広告など様々な広報手段を試みたことによって、会期中は来館者が途絶えることはなかった。終盤に向けて来館者が増加した。
展覧会を通してスペイン美術を広く紹介し、いまだ日本では知られていない重要なスペイン人作家を紹介することができた。また、長崎県美術館と三重県立美術館がこれまでに行ってきたスペイン美術の収集、展示活動の成果を示すことができた。



会期中のイベント
講演会「憧れのイスパニア:長崎県美術館のスペイン美術コレクションの形成と発展」
開催日:7月20日(土)14:00~15:30講師:稲葉友汰(長崎県美術館学芸員)
場所:三重県立美術館 講堂
参加者:60名
ギャラリートーク
開催日:①8月18日(日)、②9月14日(土) 14:00~14:30講師:坂本龍太(本展担当学芸員)
場所:三重県立美術館 講堂
参加者:①69名、②65名
筆談鑑賞会「みる+かく+よむ=つながる」
開催日:①9月22日(日・祝) 13:30~16:00②9月23日(月・振休) 10:00~12:30
講師:小笠原 新也(耳の聞こえない鑑賞案内人)
場所:三重県立美術館 企画展示室等
参加者:①7名、②8名
広報実績
放送
・三重テレビ 7月23日(火)9:30収録・FM三重「ゲツモク!」 7月30日(火) 18:10~18:20 出演(坂本)
・FM三重「ゲツモク!」(三重リポート) 8月14日(水) 17:40~17:45 出演(坂本)
掲載誌
・『中日新聞』(三重版)7月20日(土)「スペイン美術作品一堂に 県立美術館できょう開幕」・『三重ふるさと新聞』7月25日(木)「長崎県美術館・三重県立美術館コレクション 果てなきスペイン美術 9月29日まで 三重県美で開催中」
・『三重タイムス』7月26日(金)「ゴヤ、ピカソ、ダリ…魅力の作品群! スペイン美術の精華・県立美術館」
その他(連載)
・『中日新聞』(三重版)展覧会紹介(上:8月14日(水)、下:8月15日(木))(担当:坂本)・『中日新聞』(三重版) 美術館だより(担当:坂本)
7月20日 カレーニョ・デ・ミランダ《聖アンナ、聖ヨアキム、洗礼者聖ヨハネのいる聖母子》
7月27日 カルメン・カルボ《ボデゴン(静物)》
8月17日 トラルバの画家《洗礼者聖ヨハネ》
8月24日 サルバドール・ダリ《海の皮膚を引きあげるヘラクレスがクピドをめざめさせようとするヴィーナスにもう少し待って欲しいと頼む》
9月7日 ホセ・グティエレス・ソラーナ《軽業師たち》
9月21日 作者不詳《慈悲の聖母》
9月28日 ゴヤ《〈妄〉 几帳面の妄》
・『岐阜新聞』 美博ノート
7月19日「聖アンナ、聖ヨアキム、洗礼者聖ヨハネのいる聖母子」
7月26日「軽業師たち」
8月2日「〈妄〉14番 カーニヴァルの妄」