年報2018年度版 土嶋敏男展
018年9月27日(木)~12月2日(日)
【主催】…三重県立美術館
【助成】…公益財団法人三重県立美術館協力会
【担当】…田中善明、
【会場】…柳原義達記念館 B室
【入館者数】 3702人(有料:1757人 無料:1945人)
展覧会の概要
伊勢市に生まれた土嶋敏男(1942- )は、大学卒業後、郷里である三重県で高等学校の美術教諭となり、多くの後進を育てながら、自らも作家として弛むことなく制作にとりくんできた。
1960年代半ばから作品を発表し始めた土嶋は、コンセプチュアル・アートなど同時代の美術潮流に影響を受けつつも、豊かさを追求する代償として自然破壊がすすむ周囲の状況に危機感を覚え、1970年代からはシュルレアリスム的表現手法でそうした危機に警鐘を鳴らす作品を発表しはじめた。
その後、人間と物質との関わりを深く考察し、視覚化した「人と物」シリーズは、物質を通して人間の生態や思想に迫り、生きることの意味を鑑賞者それぞれが見出すきっかけを与えてくれている。
本展覧会では、土嶋の初期から現代の作品までを2期にわけて展示、版画を中心とした展示ではあったが、油彩画の大作もあわせて展示し、その緊密な関連性やそこから生まれる作家の独自性を紹介することができた。
会場風景
主な記事
新聞
中日新聞
2018.9.30 田中善明「人と物(蝕)」(美術館だより)
2018.10.17 「銅版画作品で光と闇感じて 松阪の画家 土嶋さん個展」
2018.11.15 田中善明「人と物(X)」(美術館だより)
産経新聞
2018.10.29 「シュールレアリスムの大作 伊勢市出身・土嶋敏男展を開催」
伊勢新聞
2018.9.28 「銅版画と油彩画41点 県美で土嶋さん作品展」