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年報2018年度版 企画展 サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法

2018年6月30日(土)~9月2日(日)(実質開催日数 56日間)

【主催】三重県立美術館 読売新聞社 美術館連絡協議会
【後援】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、公益財団法人三重県立美術館協力会
【特別協力】パリ市
【協力】日本航空
【特別協賛】大日本印刷
【協賛】ライオン 損保ジャパン日本興亜 サントリーコミュニケーションズ株式会社
【企画協力】DNPアートコミュニケーションズ
【広報印刷物デザイン】平井秀和(Peace Graphics)
【担当】…貴家 映子、太田 聡子
【会期】2018年6月30日(土)~9月2日(日)(実質開催日数 56日間)
【入館者数】15,222人(内、内覧会参加者 95人)(一日あたり 272人/日)
      有料入館者数 9,177人 無料入館者数 6,045人
      招待者数: 1,507人(招待状 86人/招待券 1,421人)
      図録販売数: 1,510冊
      当初の目標人数:9000人


 

展覧会の概要

 レイモン・サヴィニャック(1907-2002)は、戦後フランスを代表するポスター作家。1949 年、ベルナール・ヴィルモとの二人展で発表した《牛乳石鹸モンサヴォン》のポスター原画が、モンサヴォンのオーナーの目にとまり、広告へと正式採用され、1950 年代から60 年代にかけては、ビック、チンザノ、シトロエン、ダンロップ、ミシュラン、ティファール、プチ・バトーといった企業の広告を数多く手がけ、代表作を次々に生み出した。
 シンプルな造形とあざやかな色彩、そしてかわいらしくユーモアあふれる表現を特徴とするサヴィニャックのポスターは、広告する製品の魅力を強くアピールするための最良のモチーフや構成が、選び抜かれてデザインされている。
 本展では、その表現の秘密にせまるため、作品を年代順ではなく、「動物」、「子ども」、「働くヒト」といったモチーフや「指さすヒト」といった表現方法、「ビック」「自動車」といった製品ごとにセクションを設けて紹介。実際に街を飾った大型ポスターや、当時のパリの景観写真、原画や資料、遺品等もあわせて200 点以上におよぶ展示品により、サヴィニャックの人物と作品の魅力に迫った。

開催後の所感

  夏休み期間中ということもあり、親子や祖父母とお孫さんといったご家族連れが最も目立つ客層でしたが、それ以外にも、夫婦や女性の友人同士、男性の一人客など、全体的に幅広い層のお客様をお迎えし、当初の予想を大きく上回る来場数を数えることができた。
 要因としては、以下の3点が挙げられる。
 まずはサヴィニャックの潜在的なファン層が予想以上に厚いものであったことである。開幕前から楽しみにしているという声をたびたび耳にし、また、そうしたお客様に満足していただくことで、繰り返しご来場いただくことができた。
 次に、2018年3月-6月に開催し6万人以上にご来場いただいた「tupera tupera」展の会期半ばより、「サヴィニャック」展の広報を積極的に行い、小さなお子さん連れや若年層に広くアピールすることができたことである。4種類デザインしていただいたチラシは人気を博し、多くの人が手に取っていった。
 最後に、顔ハメ写真パネルや、窓ガラス、洗面所の鏡に貼ったシールなど、展示室外のディスプレイを撮影可能としたことで、サヴィニャックの魅力的なイメージがSNS上で拡散されたことも口コミの効果を発揮し、来場者増につながった。
親しみやすいイメージを通じて、巧みなデザインの工夫や、当時の印刷技術の特徴、あるいは当時のフランスの文化や歴史、社会状況に触れることができる優れた機会となった。
 
【巡回館情報】
2018年2月22日(木)~4月15日(日)練馬区立美術館
2018年4月29日(日・祝)~2018年6月17日(日)宇都宮美術館
2018年10月27日(土)~12月24日(月・休)兵庫県立美術館
2019年1月5日(土)~2月11日(月・祝)広島県立美術館
 

会場風景

会期中のイベント

1)子どもワークショップ「ポスターにしてつたえよう。」

開催日時:7月28日(土) 午後2時~
開催概要:絵具や色紙、新聞紙など、身近な素材で、「いま伝えたいこと」をテーマに気持ちのこもったポスターを製作した。
講師:溝田尚子(グラフィックデザイナー)
定員:15名
対象:小学生 ※小学1~3年生は保護者同伴
場所:三重県立美術館 美術体験室
参加費:無料
参加人数:13名
 

2)ミニ創作コーナー

開催概要:サヴィニャックのポスターを参考に、食べものや商品のイメージに色紙を貼ったりキャッチコピーをつけたりしながら、ユーモアたっぷりのミニポスターの制作を来場者が随時行えるコーナーを設置。希望者のポスターは随時掲示していった。
場所:美術館エントランスホール
日時:会期中随時開催
参加費:無料
参加人数:300名
 

3)ギャラリー・トーク

開催概要:担当学芸員が展覧会や作品の魅力について解説を行った。
場所:三重県立美術館 美術体験室
参加費:無料
開催日時:
・7月  7日(土)午前11時~ ・7月22日(日)午後2時~ 
・8月  5日(日) 午前11時~ ・8月25日(土)午後2時~ 
各回のテーマ:
・7月  7日(土)「表現スタイルと当時の印刷技術」
・7月22日(日)「ユーモアあふれるメッセージ伝達の手腕」
・8月  5日(日)「愛すべき登場人物・登場動物」
・8月25日(土)「サヴィニャックとフランス文化」
参加人数:
・7月  7日(土)25名
・7月22日(日)45名
・8月  5日(日)45名
・8月25日(土)37名

 

その他

託児サービス

会期中、以下の日程で無料の託児サービスを実施した。
7月7日(土)10:00~12:00 託児人数:4名
8月5日(日)10:00~12:00 託児人数:9名
会場:三重県立美術館美術体験室(B1F、レストラン横)
対象:1~5歳児
定員:10名 先着順
託児担当:訪問保育hanabi*(認可外保育施設指導監督基準  健福第16-721号)
 

スペシャルランチ

サヴィニャックの作品にインスパイアされたフランス料理のミニコースを、レストラン「ミュゼ・ボンヴィヴァン」にて提供した。
 
メニュー:
"マギーポトフブイヨン"から
ほぐした松阪牛テールと野菜と茸のレタス包み
真っ赤なブイヨン仕立て
 
"ムートンロスチャイルド1999"のラベルから
シャトームートン×羊 王道マリアージュの再構成
仏ロゼ―ル産 仔羊のロティ ボルドレーズソース
エピスとケールのジュ、ブルーベリーのシロップ、燻したクルミ
 
"ミントならジェット"から甘酸っぱい一皿
パインアップルのカルパッチョ
ココナッツのソルベと煮詰めたジェットソース
 
価格:2,500円(税込)
 

主な記事

読売新聞
2018.6.27 「街の象徴 結びつける(1)」(貴家映子)
2018.6.28 「素朴で率直 子ども魅了(2)」(貴家映子)
2018.6.29 「単純な身振り 効果的に(3)」(貴家映子)
2018.6.30 「言葉をイメージに変換(4)」(貴家映子)
2018.6.16 「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」
2018.6.30 「仏のポスター芸術 県立美術館に集合」
2018.7.1 「サヴィニャック展始まる」
2018.7.8 「サヴィニャック展 原画、ポスター見比べて」
2018.7.19 「サヴィニャック ポスター展盛況」
2018.7.29 『大事な「思い」ポスターに 県立美術館 企画展に合わせ教室』
2018.8.9 「サヴィニャック展 ランチもフランスの香り 美術館内レストラン 特別ランチ好評」
(URL:https://www.yomiuri.co.jp/chubu/feature/CO026791/20180809-OYTAT50023.html )
2018.8.9 「サヴィニャック展 グッズ来場者を魅了 展示作品をデザイン」
(URL:https://www.yomiuri.co.jp/chubu/feature/CO026791/20180809-OYTAT50026.html )
 
中日新聞
2018.6.30 「原色多用 色鮮やか 県立美術館 今日から企画展」
2018.7.1 『美術館だより レイモン・サヴィニャック「牛乳石鹸モンサヴォン」』(貴家映子)
2018.7.15 『美術館だより レイモン・サヴィニャック「ヨープレイト」』(太田聡子)
2018.7.22 『美術館だより レイモン・サヴィニャック「マギー・チキン・ブイヨン」』(貴家映子)
2018.7.29 『美術館だより レイモン・サヴィニャック「ビック:新しいボール(スイス版)」』(貴家映子)
2018.8.5 『美術館だより レイモン・サヴィニャック「イル・ジョルノ紙」』(太田聡子)
2018.8.19 『美術館だより レイモン・サヴィニャック「フリジェコ:良質な冷蔵庫」』(貴家映子)
2018.8.26 『美術館だより レイモン・サヴィニャック「パン・ジャケ:あなたに必要なのはラミです」』(貴家映子)
 
朝日新聞
2018.7.10  『美博ノート レイモン・サヴィニャック「牛乳石鹸モンサヴォン」』
2018.7.17  『美博ノート レイモン・サヴィニャック「ひとりでに編める ウット毛糸」』
2018.7.10  『美博ノート レイモン・サヴィニャック「ビック:走る、走る、ビック・ボールペンが走る」』
2018.8.8 『百聞より一見 「三重県立美術館 サヴィニャック展 白い街に映える明快な赤と青」』(大野左紀子)
 
毎日新聞
2018.7.1 「ポスター作家 企画展が開幕 県立美術館」
 
産経新聞
2018.7.15 「サヴィニャック作品200点 モチーフごとにポスター展示」
 
三重ふるさと
2018.6.7 「レイモン・サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法 県立美術館で6月30日から企画展」
 
夕刊三重
2018.6.30 「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」
 
くわな新聞
2018.6.21 「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」
 
 
雑誌「くつろぎの時間 いいもの、いいこと、いいところ」 2018.7・8月号 No.3
「三重県総合文化センター情報誌 Mnews」2018.7-9 Vol.122
「月刊freek」  2018.7 Vol.94, 95 「イベント情報」
雑誌「美術屋・百兵衛」 2018夏 No.46 「Preview & News」
「月刊KELLY」  2018.9 Vol.374
「手あみとニードルワークのオンリーワンマガジン 毛糸だま」2018秋号 Vol.179 「欲張りな美学 第31回 毛糸に纏わる時代相 レイモン・サヴィニャック(藤田一人)」
あさあけ(三重県警察職員互助会機関紙)2017年7月 785号 「ビック:新しいボール(スイス版)<MUSEUM PIECE>」(貴家映子)
「近鉄ニュース」2018.6,8

 

主な放映・放送

 ラジオ番組
レディオキューブFM三重   2018.7.4 14:30~ 「MIEリポート」
 
テレビ出演(速水館長)
NHKニュース(東海版) 2018.7.1に撮影、放映日不明
 

出品作品リスト

 

展覧会開催時のページ

 

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