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美術館 > 刊行物 > 年報 > 2010年度版 > 年報2010年度版 川喜田半泥子のすべて展

B-企画展-2

川喜田半泥子のすべて展

2010年6月8日(火)-7月25日(日)

【主催】…三重県立美術館、石水博物館、朝日新聞社
【助成】…(財)岡田文化財団、(財)三重県立美術館協力会
【協力】…近畿日本鉄道株式会社
【協賛】…株式会社百五銀行、三重トヨペット株式会社
【後援】…津市、津市教育委員会、津商工会議所
【企画協力】…耕人社
【担当】…道田美貴、生田ゆき
【デザイン】…與語秀樹

 

川喜田半泥子のすべて展チラシ表 川喜田半泥子のすべて展チラシ裏

 

開催概要

 三重県津市の素封家で、東京大伝馬町に寛永年間から続く老舗の木綿問屋に生を受けた川喜田半泥子(1878-1963)は、家業を継ぎ、百五銀行頭取など企業の要職を数多くこなす多忙な日々の中で、陶芸、日本画、書、木版画、建築、洋画、写真、俳諧など多方面で芸術的な才能を発揮した。

 とりわけ50歳を越えて本格化した作陶は破格で、当時の陶芸界に革新の息吹を吹き込んだ。茶の湯に対する深い理解と、ユーモラスかつ壮大な思念を込めた作品はひとつひとつが宇宙とも呼べる拡がりを持ち、交流を重ねた荒川(あらかわ)豊三(とよぞう)、金重陶陽(かねしげとうよう)、三輪休和(みわきゅうわ)ら若き陶芸家たちにも大きな影響を与え、昭和における陶芸復興の礎となったと指摘されている。

 半泥子は生前、作品を売ることを好まず、友人知人に贈っていたとされる。このため、現在でも個人所蔵家に愛蔵されている作品が多く、その代表作を一堂に紹介するのが難しい作家のひとりであるが、今回の展覧会では、半泥子の意志を継ぐ石水博物館協力の元、質の高い作品を幅広く作品を展観することが可能となった。陶芸、書画はもちろん、建築スケッチ、そしてこれまでほとんど公開されることのなかった写真資料などを幅広く紹介し、不世出の芸術家・川喜田半泥子の全貌に迫った。

 

川喜田半泥子のすべて展外観 川喜田半泥子のすべて展会場1
川喜田半泥子のすべて展会場2 川喜田半泥子のすべて展会場3
写真左上より:
美術館外観
展示室風景1~3
 

 

会期中のイベント


美術講演会
6月19日(土) 14:00~
講師:榎本徹(岐阜県現代陶芸美術館長)
 
こどもひろば
6月12日(土)、13日(日) 13:00~

 

主な記事等


【新聞】
朝日新聞
2009.10.2「川喜田半泥子のすべて」展 あすから岐阜県現代陶芸美術館 ─異彩放つ自由の妙
      心の赴くまま快活多才 /寄稿・龍泉寺由佳(石水博物館学芸員)
2009.11.11「東の魯山人、西の半泥子 回顧展に見る近代陶芸の夜明け」
2010.6.8「川喜田半泥子のすべて」展 8日から三重県立美術館─意表つく感性 無造作の中の温かみ 広永陶苑・坪島土平さん語る」
2010.6.8「川喜田半泥子の全貌に迫る 近代陶芸史に足跡 きょうから県立美術館」
2010.7.15~23日(三重・朝刊・7回)
2010.7.15「粉引茶碗「雪の曙」」
2010.7.16「織部黒茶碗「暗香」」
片身替茶碗「九華の里」/南蛮水指、竹掛花入「ステレンチョ」/書「波和遊」/ジャワ旅行図

中日新聞 
2010.6.13 「美術館だより 唐津手茶碗「初音」」 三重県立美術館学芸員・道田美貴
2010.6.20「美術館だより 志野茶碗「赤不動」」 三重県立美術館学芸員・道田美貴
2010.6.27「美術館だより 粉引茶碗「雪の曙」」 三重県立美術館学芸員・道田美貴
2010.7.4「美術館だより 伊賀水指「慾袋」」 三重県立美術館学芸員・道田美貴
2010.7.11「美術館だより 茶杓「乾山」」 三重県立美術館学芸員・道田美貴
2010.7.18「美術館だより 書「大夢出門」」 三重県立美術館学芸員・道田美貴
2010.7.25「美術館だより 写真」 三重県立美術館学芸員・道田美貴

The Japan Times Friday, June 25,2010年 what`s on:arts OPENING KANSAI MIE “kawakita handeishi”

2010.2.24 「大素人」の自在な小宇宙 「川喜田半泥子のすべて」展 竹田博志

【雑誌】
『陶説』 2009年11月号 680号、日本陶磁協会
  特集 川喜田半泥子と北大路魯山人
  ・「川喜田半泥子のすべて」展のご案内 /榎本 徹氏(岐阜県現代陶芸美術館館長)
  ・ 半泥子と禅機 /鈴木 皓詞氏
  ・「川喜田半泥子のすべて」展に寄せて /龍泉寺 由佳氏(石水博物館学芸員)

『炎芸術』 2009 No.100、阿部出版
  特集 半泥子の“無茶”「ろくろのまわるまま」の自然体
  ・“無茶の芸”川喜田半泥子の生涯 /千早 耿一郎氏(詩人)
  ・ 織部と光悦をつなぐ半泥子の茶碗 /榎本 徹氏(岐阜県現代陶芸美術館館長)
  ・「無茶苦茶」な自遊空間 /矢口 智之氏

『月刊書道情報誌 書道界』 2009年12月号、藤樹社
  美味珍膳(18)
  「『大夢出門』 何と読むー半泥子の洒脱とユーモア」 /毛利 伊知郎氏(三重県立美術館副館長)

『クロワッサン』No.772 2009年12月25日発売号、マガジンハウス
  展覧会へようこそ 156 『川喜田半泥子のすべて』展
  アマチュアに徹した器づくり、自己解放した幸せな人生に触れてみたい /高橋 睦郎氏(詩人)

『週刊新潮』 2010年1月21日号、新潮社
  連載第380回 福田和也の世間の値打ち
  君知るや文人陶芸家「川喜田半泥子」 /福田 和也氏

『芸術新潮』 2010年3月25日号、新潮社
  ミラクル陶芸家 川喜田半泥子のふしぎな茶?

『DONC』No.88 2010年5月号、三重日仏協会
  川喜田半泥子とパリ /龍泉寺 由佳(石水博物館学芸員)

『カーサ ブルータス』2010年5月号 Vol.122、マガジンハウス
  敬愛する陶芸家、川喜田半泥子展に行ってきました。 /奈良 美智氏(美術家)

【テレビ】
日曜美術館アートシーン(NHK教育)、2009.12.6

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