このページではjavascriptを使用しています。JavaScriptが無効なため一部の機能が動作しません。
動作させるためにはJavaScriptを有効にしてください。またはブラウザの機能をご利用ください。

サイト内検索

美術館 > 刊行物 > 所蔵品目録 > 5 レリーフなど 柳原義達作品集

5 レリーフなど

ここには、建築装飾と小品のレリーフ、猫を主題とした彫刻2点をおさめる。柳原は戦後間もない時期に飲食店、宿泊施設、学校、公園、博覧会場などで建築装飾やモニュメント等の制作に携わった経験を持っている。しかし、そうした作品は建築とともに失われたものが非常に多く、その全体像は明らかではない。また、そうした建築関連の制作について柳原は「結局はお飾りをさせられてしまう」と否定的な見解を述べているが、戦後の彫刻史の一面を伝える資料として忘れることはできない。

掲載のレリーフは近年修復されたドレメ・メーカー学院校舎のための作品である。こうした作品としては、仙台市旧公会堂、仙台市レジャーセンターのために制作されたレリーフも近年修復が行われている。

戦前には山羊を主題とした作品を国画会に出品したのを皮切りに、柳原は以後も動物を主題とする作品をたびたび制作してきた。鴉と鳩以外は現存する作品は少ないが、猫を主題とした彫刻は全く異なる姿勢の像が2点現存していて、動物の動きに示される生命力、自然法則に対する柳原の強い関心を窺うことができる。

ページID:000057166