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美術館 > 刊行物 > 展覧会図録 > 1987 > 用語解説/ダダ 大原美術館所蔵品展-20世紀・世界の美術-図録

ダダ(ダダイスム) (DADA)

第一次世界大戦のさなかにヨーロッパとアメリカの各地で平行して起こった運動。主として戦禍を逃れてきた若い芸術家たちによって推進され,戦争の否定,戦争を生み出した過去のすべての文化の否定をめざし,美的価値を含めた価値観の破壊をはかった。最初中立国スイスのチューリヒ,アメリカのニューヨークに独立して起こり,次いでベルリン,ハノヴァー,パリで火の手があがった。言語を玩具のように扱った詩や騒音の音楽,それまで非芸術的な素材と考えられていた廃物によるコラージュ(貼り絵)絵画やオブジェ,写実によるモンタージュ作品など,従来の美的価値にとらわれない新しい作品が次々と生み出された。ダダの思想は続くシュールレアリスムの中にも発展的に継承され,また現代芸術の中にも深い影を落としている。

合体版インデックス 穴だらけの用語解説集

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