常設展示1991年度【第3期展示】 1991年10月1日(火)~12月23日(月)
第1室 近代洋画……大正から昭和へ
大正時代には、『白樺』などの文芸雑誌や直接の留学体験によって、西洋の後期印象主義やフォーヴィスムの絵画が積極的に紹介されるようになり、萬鉄五郎、岸田劉生、中村彝、村山槐多、関根正二ら、内面の感情を強く表明する画家たちが登場した。
昭和にはいると、さらにシュルレアリスム、エコール・ド・パリの影響がもたらされるようになり、靉光や三岸好太郎、佐伯祐三らが現れ、主題・様式の両面で前衛性が追求されるようになった。
作家名 |
生没年 |
作品名 |
制作年 |
材質 |
藤島 武二 |
(1867-1943) |
海 |
C.1931 |
油彩・キャンバス |
藤島 武二 |
(1867-1943) |
朝鮮風景 |
1913 |
油彩・キャンバス |
萬 鐵五郎 |
(1885-1927) |
枯木の風景 |
1924 |
油彩・キャンバス |
萬 鐵五郎 |
(1885-1927) |
木の間よりの風景 |
1918 |
油彩・キャンバス |
萬 鐵五郎 |
(1885-1927) |
山 |
1915 |
油彩・キャンバス |
村山 槐多 |
(1896-1919) |
自画像 |
C.1914 |
油彩・キャンバス |
中村 彝 |
(1887-1924) |
婦人像 |
C.1922 |
油彩・キャンバス |
中村 彝 |
(1887-1924) |
静物 |
C.1919 |
油彩・キャンバス ※ |
中村 彝 |
(1887-1924) |
髑髏のある静物 |
1923 |
油彩・キャンバス |
岸田 劉生 |
(1891-1929) |
麦二三寸 |
1920 |
油彩・キャンバス |
小出 楢重 |
(1887-1931) |
パリ・ソンムラールの宿 |
1922 |
油彩・キャンバス |
小出 楢重 |
(1887-1931) |
裸女立像 |
1925 |
油彩・キャンバス |
小出 楢重 |
(1887-1931) |
秋の風景 |
1920 |
油彩・キャンバス ※ |
佐伯 祐三 |
(1898-1928) |
滞船 |
1927 |
油彩・キャンバス ※ |
佐伯 祐三 |
(1898-1928) |
新橋風景 |
1926 |
油彩・キャンバス ※ |
藤田 嗣治 |
(1886-1968) |
猫のいる自画像 |
C.1927 |
油彩・キャンバス |
坂本 繁二郎 |
(1882-1968) |
仏国ヴァンヌ風景 |
1923 |
油彩・キャンバス ※ |
前田 寛治 |
(1896-1930) |
風景 |
1924 |
油彩・キャンバス |
福沢 一郎 |
(1898- ) |
コメディー・フランセーズ |
1924 |
油彩・キャンバス |
里見 勝蔵 |
(1895-1980) |
裸婦 |
1927 |
油彩・キャンバス |
清水 登之 |
(1887-1945) |
ロシアダンス |
1925 |
油彩・キャンバス |
清水 登之 |
(1887-1945) |
蹄鉄 |
1925 |
油彩・キャンバス |
三岸 好太郎 |
(1903-1934) |
桃の静物 |
C.1927 |
油彩・キャンバス ※ |
三岸 好太郎 |
(1903-1934) |
二人の道化 |
C.1931 |
油彩・紙 |
須田 国太郎 |
(1891-1961) |
信楽 |
1935 |
油彩・キャンバス |
須田 国太郎 |
(1891-1961) |
鷲 |
C.1942 |
油彩・キャンバス ※ |
海老原喜之助 |
(1904-1970) |
森と群鳥 |
1932 |
油彩・キャンバス |
梅原 龍三郎 |
(1888-1985) |
山荘夏日 |
1933 |
油彩・キャンバス |
鳥海 青児 |
(1902-1972) |
紀南風景 |
1936 |
油彩・キャンバス |
村山 槐多 |
(1896-1919) |
信州風景 |
1917 |
木炭・紙 |
村山 槐多 |
(1896-1919) |
人物のいる風景 |
1911-18 |
鉛筆・紙 |
関根 正二 |
(1899-1919) |
群像 |
1916 |
紙・木炭 |
関根 正二 |
(1899-1919) |
自画像 |
1918 |
紙・鉛筆 |
萬 鐵五郎 |
(1885-1927) |
茅ケ崎風景 |
1924 |
紙・コンテ |
萬 鐵五郎 |
(1885-1927) |
風景 |
1924 |
紙・鉛筆 |
岸田 劉生 |
(1891-1929) |
照子素描 |
1919 |
紙・水彩 |
中村 彝 |
(1887-1924) |
自画像 |
1922 |
木炭・紙 |
須田 国太郎 |
(1891-1961) |
風景(橋のたもと) |
|
紙・水彩 |
靉 光 |
(1907-1919) |
とげ抜き |
1925 |
紙・木炭 |
靉 光 |
(1907-1919) |
鷺 |
1937 |
墨・紙 |
◇ |
野田 英夫 |
(1908-1939) |
風景 |
1932 |
紙・水彩 |
戸張 孤雁 |
(1882-1927) |
トルソ |
1914 |
ブロンズ |
戸張 孤雁 |
(1882-1927) |
虚無 |
1920 |
ブロンズ |
中原 悌二郎 |
(1888-1921) |
若きカフカス人 |
1919 |
ブロンズ |
石井 鶴三 |
(1887-1973) |
中原氏像 |
1916 |
ブロンズ |
石井 鶴三 |
(1887-1973) |
猫 |
1938 |
ブロンズ |
中原 悌二郎 |
(1888-1921) |
石井鶴三氏像 |
1916 |
ブロンズ |
第2室 蕭白と三重の近世絵画
三重県は、中世末期以降、文人墨客の往来が繁く、近世美術のうえからみて、特異性をもった地域である。ことに18世紀の半ば以降、経済的にも繁栄したこの地には、京都からも主だった画人がしばしば来遊している。その代表が、池大雅と曾我蕭白であり、多くの作品を残していった。大雅筆「二十四橋図」は、松坂の豪商で篆刻家として知られた韓天寿の所蔵品であった。また、蕭白の「松鷹図」は、伊勢遊歴中、地元の素封家の求めて描いた大作の一部である。そのほか、はじめて『芥子園画伝』をもとに描いたと伝えられ、大雅にも大きな影響を与えたといわれる岡野石圃、韓天寿の従弟で大雅の弟子であった青木夙夜、浄土宗の画僧月僊、長島藩主で当時第一の風流才子とうたわれた増山雪斎がいる。
作家名 |
生没年 |
作品名 |
制作年 |
材質 |
岡野 石圃 |
|
山水図 |
1753 |
紙本墨画 ※ |
松本 悟心 |
|
山水図 |
|
紙本墨画 ※ |
韓 天寿 |
’1727-1775) |
山水図 |
|
紙本墨画淡彩 ※ |
池 大雅 |
(1723-1776) |
二十四橋図 |
|
絖本・淡彩 |
青木 夙夜 |
(? -1802) |
冨嶽図 |
|
絹本著色 |
青木 夙夜 |
(? -1802) |
琴棋書画図 |
1795 |
絹本著色 |
曾我 蕭白 |
(1730-1781) |
永島家襖絵・禽獣図 |
C.1764 |
紙本墨画淡彩 |
曾我 蕭白 |
(1730-1781) |
周茂叔愛蓮図 |
|
紙本墨画 |
曾我 蕭白 |
(1730-1781) |
飲中八仙図屏風 |
|
紙本墨画 ※ |
月 僊 |
(1741-1809) |
赤壁図(双幅) |
|
紙本淡彩 |
月 僊 |
(1741-1809) |
王義之蘭亭之図 |
|
絖本著色 |
増山 雪斎 |
(1754-1819) |
花鳥図 |
1814 |
絹本著色 |
増山 雪斎 |
(1754-1819) |
花鳥図 |
1794 |
絹本淡彩 |
歌川 広重 |
(1797-1858) |
隷書東海道 |
|
木版画 |
第3室 ゴヤ・ミロとヨーロッパ美術
作家名 |
生没年 |
作品名 |
制作年 |
材質 |
フランシスコ・デ・ゴヤ |
(1746-1828) |
戦争の惨禍 |
1863 |
エッチング・紙 |
クロード・モネ |
(1840-1926) |
ラ・ロシュブロンドの村 |
1889 |
油彩・キャンバス |
オーギュスト・ルノワール |
(1844-1919) |
青い服を着た若い女 |
1876 |
油彩・キャンバス |
トゥルーズ=ロートレック |
(1864-1901) |
ムーラン=ルージュのイギリス人 |
1892 |
リトグラフ・紙 |
オディロン・ルドン |
(1840-1916) |
ベアトリーチェ |
1897 |
リトグラフ・紙 |
オディロン・ルドン |
(1840-1916) |
アレゴリー |
1905 |
油彩・キャンバス |
ジョルジュ・ブラック |
(1882-1963) |
葉・色彩・光 |
1953 |
リトグラフ・紙 |
マルク・シャガール |
(1887-1958) |
枝 |
1956-62 |
油彩・キャンバス |
マルク・シャガール |
(1887-1958) |
版画集 サーカス |
1967 |
リトグラフ・紙 |
ジョアン・ミロ |
(1893-1985) |
アルバム13 |
1948 |
リトグラフ・紙 |
ジョアン・ミロ |
(1893-1985) |
岩壁の軌跡 |
1967 |
アクアチント、エッチング・紙 |
ジョアン・ミロ |
(1893-1985) |
女と鳥 |
1968 |
油彩・キャンバス |
オーギュスト・ロダン |
(1840-1917) |
化粧する女 |
|
ブロンズ |
アントワーヌ・ブールデル |
(1861-1929) |
ベートーヴェン |
|
ブロンズ |
アリスティード・マイヨール |
(1861-1944) |
歩むマリー |
|
ブロンズ |
ギャラリー、ロビー
作家名 |
生没年 |
作品名 |
制作年 |
材質 |
元永 定正 |
(1922- ) |
ふたつしずく |
1987 |
アクリル・キャンバス |
加納 光於 |
(1933- ) |
稲妻捕り |
1977 |
リトグラフ・紙 |
山口 啓介 |
(1962- ) |
草上の昼食 |
1988 |
銅版/木版画・紙 |
飯田 善國 |
(1923- ) |
クロトポイエマ |
1972 |
シルクスクリーン・紙 |
オシップ・ザッキン |
(1890-1967) |
ヴィーナスの誕生 |
1930 |
ブロンズ |
リン・チャドウィック |
(1914- ) |
三角 Ⅲ |
1961 |
ブロンズ |
向井 良吉 |
(1918- ) |
発掘した言葉 |
1958 |
ブロンズ |
向井 良吉 |
(1918- ) |
風の中の壁 |
1962 |
ZAS合金 |
江口 週 |
(1932- ) |
ふたたび翔べるか-柱上の鳥 |
1988 |
樟 |
江口 週 |
(1932- ) |
漂流と原形 |
1981 |
木 |
若林 奮 |
(1936- ) |
中に犬 2 |
1968 |
鉄 |
イサム・ノグチ |
(1904- ) |
スレート |
1945 |
鉄 |
浅野 弥衛 |
(1914- ) |
作品 |
1986 |
木・オイルスティック |
保田 春彦 |
(1930- ) |
都市1・試作(1) |
1985 |
鉄・赤錆 |
保田 春彦 |
(1930- ) |
都市2・試作(2) |
1985 |
鉄・赤錆 |
瀧川 嘉子 |
(1937- ) |
境-No.6-1986 |
1986 |
板ガラス |
湯原 和夫 |
(1930- ) |
無題 |
1971 |
真鍮・クローム鍍金 |
屋外彫刻
作家名 |
生没年 |
作品名 |
制作年 |
材質 |
飯田 善國 |
(1923- ) |
Xのコンストラクション |
1987 |
木・著色麻ロープ |
梶 滋 |
(1951- ) |
円柱とその周辺 |
1986 |
アルミニウム |
ジャコモ・マンズー |
(1908-1991) |
ジュリアとミレトの乗った大きな一輪車 |
1973 |
ブロンズ |
井上 武吉 |
(1930- ) |
my sky hole 82 |
1982 |
鉄・ステンレス |
井上 武吉 |
(1930- ) |
my sky hole 85-6 |
1985 |
鉄 |
田畑 進 |
(1944- ) |
NOKOSARETA―KATACHI |
1982 |
ステンレス、黒御影石 |
湯原 和夫 |
(1930- ) |
無題 |
1982 |
鉄・ステンレス |
湯原 和夫 |
(1930- ) |
意味の自由区No.2-88 |
1988 |
コールテン鋼、鉄、亜鉛メッキ |
八ツ木のぶ |
(1946- ) |
象と人(異邦の夢) |
1988 |
ステンレススティール、ウレタン彩色 |
多田 美波 ○ |
(1924- ) |
作品91 |
1991 |
ステンレス |
※印は寄託作品です。
○印は預かり品です。