2007年7月24日[火]-9月2日[日] 県民ギャラリー 夏休み中の企画展は〈浮世絵〉でした。子どもたちにも少し〈版画〉に興味を持ってもらいたいという思いがありましたが、実際に木版で多色刷りを体験することは短時間では難しいです。そこで、赤・青・緑のスタンプを押すと3版の多色印画?が出来上がるという多色押し?を体験してもらうことにしました。子どもたちは可愛い手にしっかりワークシートを持ち「こんな可愛いのになったよ!」と嬉しそうに見せに来てくれました。 【つくるイベント】 2007年8月8日[水]-12日[日] 県民ギャラリー企画兼ファシリテーター:大和慎(暁小学校/アートデュケーター) スタッフ:三重大学生他、美術館ボランティア欅の会
5日間の〔つくるイベント〕では会場が、子どもたちの歓声に包まれました。床に敷いたビニールの上に思い思いの色を吹き付けていきます。瞬く間に床一面が色取り取りになり、その上に白い大きな段ボールをワッショイ、ワッショイと力を合わせ運びます。吹き付けられた色の上にパタン!と乗せます。子どもたちは可愛い指をいっぱいに広げ一生懸命に擦ります。広すぎる面積に子どもたちは考えました。ごろんごろんと寝ころがり全身で擦り始めました。「はがすよ~1.2.3!」段ボールをビニールから剥がすと「わー」と大喜び。そこには美しい色の世界が出来上がっていました。子どもたちは全身絵の具だらけ、まさに動くブロンズ像でした。 【みるイベント】 開催日:7月29日、8月5日、12日、19日、26日企画兼ファシリテーター:那須賢輔(三重県立美術館学芸補助/美術館教育) スタッフ:三重大学生
「みるイベント」では、美術館スタッフと一緒に、「作品をじっくりみよう!」「お話をしながら絵をみることを楽しんでみよう!」「一緒にお気に入りの作品を見つけ、クイズをつくってお友達に答えてもらおう!」「アートカードを使ったカルタとりをしよう!」を行いました。 子どもたちは作品のまえで「着物の色は何色?」「この箱の中には何が入っているでしょうか?」と目をまん丸にさせながら、大学生のお兄さんお姉さんに話しかけ、じっくり作品と向き合ってクイズを考えていました。カルタ取りで見つけた、お気に入りの作品を探しに展示室に行き、小声で「あった!この絵だ~」と言いながら満足そうに絵を見ていました。表現する言葉を多く持たない子どもたちには、感じたことを、言葉で他者に伝えることは難しいと思います。しかし、確実に何かを感じ、記憶の中に、しっかりと大切に仕舞っている様子がその表情から伝わってきました。 この夏休み、イベント参加者も含め、607人の子どもたち(中学生以下)が、県民ギャラリー【夏休み子どもひろば】に来場してくれました。(Ir) |
![]() ![]() ![]() スタンプデザイン:田中善明(三重県立美術館学芸員) |