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美術館 > 刊行物 > HILL WIND > Hill Wind (vol.11~24) > ウィーン美術アカデミー名品展を終えて 美術館ニュース Hill Wind 12(2006年8月)

ウィーン美術アカデミー名品展を終えて

中欧の古都から届いた贈り物「ウィーン美術アカデミー名品展」が好評のうちに幕を下ろしました。16世紀ルネサンスから20世紀にいたるヨーロッパ絵画400年の歴史の精華を、オーストリアはもちろん、ドイツ、オランダ、フランス、スペイン、イタリアなど、欧州各国を代表する画家たちの筆で彩りました。三重では1999年開催の「ヒューストン美術館展」以来のオールドマスターの展覧会になります。

 

オープニングのレセプションには、オーストリア駐日大使ピーター・モーザー氏ならびにアカデミー副館長マルティーナ・フライシャー博士のご出席もいただき、多くの方に見守られながらのスタートとなりました。ご覧になった方々が「まるでウィーンが引っ越してきたよう」とおっしゃる程、展示室の雰囲気はヨーロッパの美術館そのもので、皆さんしばし時を忘れて、芸術の旅を楽しんでいらっしゃっていました。

 

この堂々たる本格派の展覧会にあわせて、様々な関連イベントも催されました。6月17日(土)にはミュージアム・コンサートが開かれ、古楽アンサンブル「ラ・フォンテーヌ」の皆さんによるバロック音楽の調べにのって、すばらしい出品作品達が描かれた世界へと時空を超えて思いをはせました。また、6月10日(土)には友の会特別事業として、「ギャラリー・トーク&ディナー」と題して、ウィーンにちなんだお食事を頂きながら、ウィーンのムードに身も心も酔いしれました。

 

また、会期中2回にわたって行われたギャラリー・トークでは、こちらの予想を超える反響があり、まさにうれしい悲鳴を挙げそうになりました。皆さん最後まで熱心に耳を傾けて下さり、中には終了後学芸室へ戻る私をつかまえ、質問や感想をお伝えになる方もいらっしゃったほどです。

 

日本に居ながらにして西洋美術を楽しむ機会は増えてきています。しかし、ルーベンスやレンブラント、クラナハやムリーリョといったヨーロッパ絵画を代表する画家たちの名品を間近に見る機会はまだまだ十分とは言えません。幸運にも作品達との貴重な出会いがかなった方は、次回は是非ウィーンで再会を果たし、三重での思い出をたぐり寄せて頂けたらと願っています。

 

(Iy)

*この記事は2006年8月1日発行「Hill Wind 12」に掲載されたものです。

展覧会レセプション

展覧会レセプション

 

ミュージアム・コンサート

ミュージアム・コンサート

 

ギャラリー・トーク

ギャラリー・トーク

 

第1室 会場風景

第1室 会場風景

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