「三重の子どもたち展 はっしん!今…わたし」の開催に向けて
毎年秋には、近隣の中学校の2年生の子たちが数人ずつ、職場体験学習のために三重県立美術館にやって来ます。数多くある職場の中で、美術館を選んだ理由や興味をもったきっかけを尋ねてみると、
といったようなことがあげられます。今年受け入れたのは30人程度なので、確実な統計結果とは言えませんが、それでもこうして並べてみると、本人の資質だけではなく、周囲の環境や、ちょっとした体験によっても、子どもたちの興味・関心のドアが開いたりするのだなと、改めて気付かされます。 さて今年度第23回目となる「三重の子どもたち展」ですが、12年ぶりに《教育の現場から》のみの展示となります。県内小中学校、盲・聾・養護学校、幼稚園、保育所から出品される子どもたちの造形作品を対象とするこの取り組みに、昨年度は180校・園・所が参加し、約5500人の子どもたちによる2000点余りの作品が展示されました。観覧のため、会期中に美術館を訪れた中学生以下3600人を合わせると、のべ9100人の子どもたちが同展と関ったことになります。 その体験が、子どもたちの中で何らかの意味のあるものに育つことが、同展の大きな願いの一つです。しかしもちろん、それは子どもたちだけの特典ではありません。作品から発信される声やエネルギーに触れ、誰もが、それぞれのドアを開くことも可能なのです。 (Se)
[会期中の催しもの]
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《生活の現場から》展示風景 海山町ワークショップ「木ラックスアート2004」 (いずれも16年度 「三重の子どもたち展」より)
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