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浅野弥衛 (あさのやえ/1914-1996)
作品
1967年 油彩・キャンバス
鈴鹿市に生まれた浅野弥衛は、1939年長谷川三郎らを中心とする美術創作家協会展に超現実風の作品を出品して以来、主として美術文化協会展を舞台に作品を発表、1963年には同会を離れ、その後個展を中心に作品を発表した。その独自のスタイルを確立したのは、1950年代に入ってからで、ほとんどの作品は抽象的なものとなっている。多くは白と黒のモノクローム、そして線を主体にしたもので、厚く塗ったマティエールを刻むことで得られた線が自在に戯れる、そんな画面が浅野の典型的な作風をなしている。これらの線の動きは、時に緊張感をたたえつつ、柔軟で親密な気分を感じさせる。
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浅野弥衛 作品
1970年 油彩・キャンバス
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浅野弥衛 無題
1987年 油彩・キャンバス
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