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美術館 > 刊行物 > 年報 > 2002年度版 > 中谷泰 《渇き》 移動美術館 2002.8

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中谷 泰(なかたにたい/1909-1993)
煤煙

1957年 油彩・キャンバス

 
6

中谷 泰 渇き

1985年 油彩・キャンバス

 

松阪生まれの三重を代表する洋画家である中谷泰は、春陽会の重鎮であり、東京芸術大学教授として後進の指導にも当たっていた。人間の感情や生活に対して、常にやさしく見つめ続ける中から生じた題材を、じっといつまでも醸成させて、しかも自己の造形理念を貫徹させている。作品は、真夏の灼(しゃく)熱の太陽のもとで、女性がのどの渇きをいやす姿を題材としている。モデルは中谷夫人。日常の何気ない一場面をとらえ、非常に素朴な感情を味わい深い堅牢な色彩で表現している。中谷芸術の高さを充分にうかがうことができる。

 
7

中谷泰 機織り

1978年 油彩・キャンバス

 
作家別記事一覧:中谷泰
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