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美術館 > 刊行物 > 友の会だより > 2019 > 表紙の作品解説 小川詮雄《漁村の夏》 友の会だより123号 2025.9.30

表紙の作品解説 小川詮雄《漁村の夏》

1914(大正3)年 油彩・キャンバス 41.0×60.3cm 三重県立美術館蔵
 
原舞子(三重県立美術館学芸員)
 
 今年11月、第44回全国豊かな海づくり大会~美し国みえ大会~が三重県内で開催されます。水産業の振興と発展を図るため、毎年各地で開催されているこの行事にちなみ、今秋の美術館の常設展示室では、海を主題として描かれた古今東西の美術作品を紹介するコーナーを設けています。
 現在の三重県松阪市出身の画家、小川詮雄(のりお)が描いたのは、志摩半島の波切村の風景です。鮮やかな絵の具を用いて、点描風に短い筆致を重ねて描き、照りつける強い日差しや雄大な海のさまを生き生きと表現しています。画面の中央には、頭上に荷物を掲げた人物が一人描かれています。豊かな自然は、人間の暮らしを豊かにする資源をもたらす一方、時に災害を引き起こす脅威ともなります。自然の力強さの中、たくましく生きる人の営みに寄せる画家の熱いまなざしが感じられます。本作は、自然と人間の共生への賛歌ともいえるでしょう。
 
「美術館のコレクション」2025年度第3期 9月30日(火)~12月21日(日)
 
第44回全国豊かな海づくり大会~美し国みえ大会~ 11月9日(日) 志摩市、南伊勢町ほか県内各所で関連行事開催

(友の会だより123号、2025年9月30日発行)
 

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