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美術館 > コレクション > 所蔵品解説 > コレクション オーディオガイド 松本竣介《駅の裏》A

松本竣介《駅の裏》

松本竣介 駅の裏

1942(昭和17)年/油彩・キャンバス/50.0×60.6cm

 東京駅を八重洲北口側からとらえた風景です。手前には引き込み線や車止め、小屋が描かれ、遠景には丸の内駅舎のふたつの丸屋根と、煙突などが描かれています。夜明け前、あるいは日没後なのでしょうか。ほとんどのものは闇に沈み、ひっそりと静まりかえっています。
 作者の松本竣介は、東京・渋谷に生まれ、少年時代を岩手県で過ごしました。13歳のときに病気で聴覚を失ったことをきっかけのひとつとして、画家を志すようになり、17歳で上京します。
 1930年代、松本はモダンな都市文化が花ひらく東京とそこに生きる人々の姿を詩情豊かに描きだしました。やがて戦争の影が忍び寄り、画家たちの自由な創作が制限されていく中、松本は戦時下の東京の街を歩き回り、目にした風景を繰り返しスケッチして、風景画に仕上げていきました。その多くは、街や人々の姿を都会の喧騒として描いたかつての絵とは対照的で、静けさを湛えています。それらの風景画は、のちに「無音の風景」と称されました。本作もその1点です。
 

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