このページではjavascriptを使用しています。JavaScriptが無効なため一部の機能が動作しません。
動作させるためにはJavaScriptを有効にしてください。またはブラウザの機能をご利用ください。

サイト内検索

美術館 > コレクション > 所蔵品解説 > コレクション オーディオガイド サルバドール・ダリ《パッラーディオのタリア柱廊》B

サルバドール・ダリ《パッラーディオのタリア柱廊》

サルバドール・ダリ パッラーディオのタリア柱廊 1937から38年 三重県立美術館所蔵

1937-38年/油彩・キャンバス/116.0×88.5cm

 縦116cm、横88.5cmの縦長の油絵です。全体に暗い画面ですが、上から三分の一、左から三分の一の辺りが、明るく輝いています。
 まず、その明るい部分に目を向けると、白い服を着て縄跳びをする女性を見つけることができます。女性の影は長く伸び、女性の向こうには山並みが描かれています。
 作品の前に立つと、見ている私たちから女性の方へと向かう道の左右に、人物がずらりと並んでいるように見えます。人物の描き方は省略され、縦に長く引き伸ばされています。正確な数は分かりませんが、左右にそれぞれ7、8人はいるでしょうか。上を向いたり、片手を挙げたり、髑髏を手にしたりするなど、さまざまな身振りをしています。
 この作品は、立体的な空間を平面に表すための「遠近法」というテクニックを、誇張して取り入れています。そのため、画面上の特定の場所に、見る人の視線を集中させることができるのです。この作品の場合、縄跳びをする女性がいる部分に、自然と目が行く構図になっています。
 

ページID:000295529