年報2021年度版 企画展 若冲と京の美術―京都 細見コレクションの精華―
2021年4月10日(土)-5月23日(日)
開催日数:38日間
【会場】 三重県立美術館 常設展示室1~3室+企画展示室4室
【主催】 三重県立美術館 細見美術館 中日新聞社
【助成】 公益財団法人岡田文化財団 公益財団法人三重県立美術館協力会
【企画協力】 株式会社アートワン
【広報印刷物デザイン】 大向デザイン事務所
【担当】 村上敬 道田美貴
【入館者数】15,523人(有料11,611人 無料3,912人)
展覧会の概要
京都市左京区岡崎にある細見美術館のコレクションを紹介する展覧会。細見美術館は、大阪の実業家・細見良(1901~1979)にはじまる細見家三代のコレクションをもとに、1998年(平成10年)に開館した。コレクションは、日本美術の時代・分野を網羅する優品の数々によって構成され、「日本美術の教科書」とも称される。
本展覧会では、細見コレクションのなかから、「京」をテーマとして精選した約90点の作品を4章立てで展示した。「第1章:都に遊ぶ―名所遊楽と祭礼の世界―」では、東山や祇園祭りを描いた遊楽図・祭礼図、「第2章:都の美意識Ⅰ―王朝のみやび―」では、源氏物語などを題材とした絵画、「第3章:都の美意識Ⅱ―茶の湯の心―」では、墨蹟・茶陶・茶の湯釜、「第4章:若冲と都の絵師―華ひらく個性―」では、江戸期の京画壇の作品を紹介。本展覧会により、それぞれの時代を通して育まれ、守り伝えられてきた京の美意識に触れることができた。
また、本展覧会の主題となっている伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう、1716~1800)は、今日「奇想の画家」と呼ばれ、高い人気を博している。三重県立美術館は、若冲と並ぶ「奇想の画家」曾我蕭白の作品を多数所蔵しているが、本展覧会に関連する特集展示として「蕭白と伊勢」を開催した。両者を比較することで、それぞれの個性が一層際立った。
会場風景
会期中のイベント
記念講演会「細見コレクションと若冲」
日時 4月10日(土)14:00―15:30
講師 細見良行氏(細見美術館 館長)
会場 三重県立美術館講堂
参加無料、当日入場整理券配布
参加者 49人
記念講演会「京の初夏を彩る―祭礼図と花鳥図」
日時 5月16日(日)14:00―15:30
講師 岡野智子氏(細見美術館 上席研究員)
会場 三重県立美術館講堂
参加無料、当日入場整理券配布
参加者 58人
担当学芸員によるスライド・トーク
日時 5月9日(日)14:00―15:00
講師 村上敬(三重県立美術館 学芸員)
会場 三重県立美術館講堂
参加無料
参加者 43人
主な記事
新聞記事
『三重タイムズ』4月9日「若冲と京の美術―京都 細見コレクションの精華 名所図会や伊藤若冲の絵画展示」
『中日新聞』4月11日「若冲の水墨画など90点」
『毎日新聞』5月11日「県立美術館で若冲の企画展 多彩な魅力感じて」
その他(連載)
『中日新聞』
村上敬「若冲と京の美術 上 動物への愛情表現」、2021年4月13日
村上敬「若冲と京の美術 下 静と動の対比 見事」、2021年4月14日
『中日新聞』(三重版) 美術館だより
村上敬「伊藤若冲 雪中雄鶏図」、2021年4月17日
道田美貴「浮田一蕙 牛祭」、2021年4月24日
村上敬「伊藤若冲 芦屋霰地楓鹿図真形釜」、2021年5月1日
村上敬「伊藤若冲 糸瓜群虫図」、2021年5月15日
村上敬「伊藤若冲 鼠婚礼図」、2021年5月22日
主な放映・放送
エフエム三重「RADIO FLAPPPER MIEリポート」、2021年4月13日14:30~
その他
フリーペーパー
『くわな新聞』4月22日「若冲と京の美術」