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美術館 > コレクション > 所蔵品解説 > コレクション オーディオガイド モネ《橋から見たアルジャントゥイユの泊地》

クロード・モネ《橋から見たアルジャントゥイユの泊地》

クロード・モネ《橋から見たアルジャントゥイユの泊地》

1874年/油彩・キャンバス/62.0×81.0cm

 アルジャントゥイユは、フランスの画家クロード・モネが住んだセーヌ川沿いの町の名前です。泊地とは船の停泊地のこと。縦62センチ、横81センチの横長の画面に、橋の上から捉えた川や岸辺が描かれています。
 左側の岸辺は画面の左3分の1くらいまでせり出しており、向こう岸は画面の上から3分の1くらいの高さを横切るように描かれています。幅の広い川は、ゆるやかなカーヴを描きながら、画面の左奥の方へと流れていきます。
 画面の右下には、箱型の仮設小屋が浮かんでいます。小屋の周りや左側の岸辺の近くには、ボートや帆をたたんだヨットが何艘も描かれています。作品に描かれたほとんどの船は停泊中ですが、帆を広げて水面を走る船も見えます。小屋と岸辺をつなぐ細い橋の上には、素早い筆さばきで人の姿が描かれています。
 薄紫色の雲に覆われた空には、クリーム色の太陽が輝いています。日の光が水面にきらきらと反射する様子は、筆のあとをはっきり残すタッチで描かれています。
 船も岸も川も、よく似た色合いで描かれていますが、いずれも、それ本来の色ではありません。あたり一面が太陽の光に包まれ、光の効果で同系色に輝く一瞬が捉えられています。

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