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美術館 > 刊行物 > 年報 > 2019年度版 > 年報2019 収集資料の修復

年報2019年度版 【収集資料の修復】

絵画作品の修復

1.岸田劉生《天地創造より(石を噛む人)》、《天地創造より(怒れるアダム)》、《天地創造より(欲望)》

修復
ドライクリーニング:粉状にした消しゴムを画面に撒き、ブラシで掃きながら埃汚れを除去した。
本紙フラットニング:精製水噴霧、吸い取り紙を用いてのプレスし、折れ跡を軽減した。
破れの繕い:本紙の欠損部分には薄美濃紙をメチルセルロースで切り嵌めした。本紙の破れには薄美濃紙で部分的に裏打ちを施した。

額装
額縁を新調。薄美濃紙による吊りヒンジをメチルセルロースで貼り付け、作品をマッティング。グレージングは低反射アクリル板(リアルック)。
 
修復処置 ConRes工房 石井亨

2.黒部武雄《玉子像》
修復および額縁の新調を行った。
修復処置 ConRes工房 石井亨


3.秋岡美帆《時の色(かけぬけてゆく)》、《時の色(木々をみたす)》
キャンバス地を木枠に取り付ける処置を行った。
修復処置 田中善明
 

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