恩田陸の近作『禁じられた楽園』ほど、〈インスタレーション〉なる現代美術用語が頻出する小説も珍しいかもしれません。また篠田真由美の近作『アベラシオン』の主人公は、画集で見たピエロ・デッラ・フランチェスカのある壁画に魅入られ、ピエロの研究を志しイタリアに渡った学生です。双方、ゴシック・ロマンスの衣鉢を継ぐお話で、え~~!?という結末になだれこみます。関心がありましたら、ぜひご一読を。(Ik) |
2004年9月17日発行 表紙 |
毛利伊知郎「20世紀美術にみる人間展」 p1 |
生田ゆき「エミール・ノルデ展」 p2 |
白石和巳「館蔵品から5 南城一夫《赤爺》 p3-4 |
道田美貴「美術館ボランティア「欅の会」について」 p3-4 |
下栄子「イメージの実現ー尾鷲市型学校美術館」 p5 |
田中善明「美術館発見記5 エックス線撮影室」 p6 |