次回企画展・福田豊四郎展の紹介
―描いても 想っても 尽きないふるさと―
道田美貴
福田豊四郎(1904-1970)は、秋田県小坂町出身の日本画家です。新しい日本画創造を目指して色面や線、空間表現などの問題に取り組んだ豊四郎は、独創的でモダンな作品を生み出し、戦前・戦後の日本画界を牽引しました。
一方で、豊四郎は、65歳でその生涯を終えるまでふるさとを想い、描き続けました。革新的な造形でありながら郷土色豊かな豊四郎の作品は、今なおわれわれを魅了してやみません。
2014年は、福田豊四郎の生誕110年にあたります。これを記念して開催する本展では、秋田県立近代美術館の全面的な協力を得て、福田豊四郎の初期から晩年までの代表作に、スケッチ、挿絵などを加え、福田豊四郎の芸術世界をご紹介します。
(友の会だより94号、2014年3月31日発行)