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柳原区画整備からさいくう平安の杜完成まで(平成25年度から平成27年度まで)

 平成23年度から柳原区画で工事に着手した「史跡斎宮跡東部整備事業」は、発掘調査等の成果に基づいて、斎宮最盛期である平安時代はじめ(9世紀初頭)の斎宮のすがたを再現し、訪れる人たちに体感してもらえる空間をつくるため、当時の建築様式に従った三棟の復元建物を建設すること、その建物は史跡に相応しい利活用ができるようにすることを目標に進められました。
 全国的にみても、9世紀に建築された建物はほとんど現存しておらず、復元建物もほとんど先例がありませんでした。そんな中、建築史学の専門家の助言を受けながら、奈良県室生寺・春日大社・法隆寺、京都府三千院門跡、広島県厳島神社などの現存建物を参考に、基壇を持たない掘立柱で檜皮葺きの屋根という、斎宮の特徴をあらわし平安時代初期の斎宮を体感できるものとして、文化庁の許可を受けて復元されました。
 その一方、復元建物を現代の建築としても利活用するため、建築基準法の定める諸基準をクリアできるよう、見えない部分で補強をしたほか、照明や空調、車いす用のスロープなどの利便性を高める設備を付け加えており、これからの全国の復元工事の一つのモデルになりました。
この復元建物を中心に、古の斎宮のすがたを再現した史跡公園は、「さいくう平安の杜」と名付けられ、平成27年10月にオープンし、建物の機能を活かしてイベント等に活用されるとともに、多くの見学者が訪れています。


「さいくう平安の杜」


3棟の中心的建物の正殿


正殿内部の様子

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