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2009年10月1日

斎宮跡第165次発掘調査ニュース

遺構掘削を終了しました。

 165-1次調査区および165-2次調査区の遺構掘削を終了し、写真撮影や遺構実測を行いました。165-1次調査では、調査区の3分の1ほどがかつて調査を行った部分にあたります。遺跡保護のために敷き詰められた山砂を丁寧に取り除くと、以前に確認した柱穴などが姿を現しました。この辺りは、柳原区画でも建物が集中する部分であり、調査区からは数多くの柱穴が新たに確認されました。現在はこれらの柱穴を実測し、周囲の調査成果と比べ、どのような建物になるのか慎重に検討しています。
 165-2次調査は、20次調査・153次調査で確認した三面庇付建物について、庇が四面にならないか再確認をするための調査です。かつての調査で庇が確認されなかった建物の西側部分(南西隅部分)に調査区を設定しましたが、調査の結果、西側からは庇の痕跡は見つからず、従来通り三面庇の建物であることが確認されました。
 10月中旬より、これらの調査区の埋め戻しを行う予定です。この調査区が終了すれば、今年度の調査現場は一旦お休みとなります。再開は12月頃を予定しておりますので、また調査が近づきましたら、お知らせいたします。

建物の柱穴が数多く見つかりました!

建物の柱穴が数多く見つかりました!

165-1次調査区は、過去の調査区の間を調査しました。

165-1次調査区は、過去の調査区の間を調査しました。

165-2次調査区は、三面庇付建物の再確認調査です。

165-2次調査区は、三面庇付建物の再確認調査です。

(K)

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