トップページ > 斎宮歴史博物館:斎宮跡発掘最前線 > 斎宮跡第160次発掘調査ニュース

2009年1月28日

斎宮跡第160次発掘調査ニュース

区画道路がみつかりました。

  ようやく遺構の発掘が終了し、全景写真を撮影しました。今回の調査では、方格地割の区画道路が見つかりました。区画道路の両側には、それぞれ側溝が掘られていましたが、西側は幅が0.8メートルほどだったのに対し、東側は幅が4メートルを超える大きなものでした。これは、東側の溝が後世に何度も掘り直された結果と考えられます。道路は溝の内側で12メートルあり、およそ40小尺(1小尺=およそ0.3メートル)の規格でつくられていたと考えられます。また、道路の両脇には小さな穴が多数あり、道路に沿って植裁が行われていた可能性があります。このほか、斎宮の最も北側の道路(北辺道路)の南側溝と考えられる溝も確認しましたが、この溝は平安後期以降に掘り直されたものと考えられます。
 160次調査は、北辺道路と区画道路が交わる重要な部分の調査でした。調査はこれで終了となりますが、今後は周囲の調査結果と検討し、斎宮跡の実態解明につなげていきたいと思います。

写真を撮る前に、きれいに掃除をします。

写真を撮る前に、きれいに掃除をします。

平安時代の道路跡が見つかりました。道幅は15メートルほどです。

平安時代の道路跡が見つかりました。道幅は15メートルほどです。

左側の現道あたりが、斎宮跡の北辺道路にあたります。

左側の現道あたりが、斎宮跡の北辺道路にあたります。

建物も1棟見つかりました。

建物も1棟見つかりました。

(S)

ページのトップへ戻る