2008年8月7日
斎宮跡第160次発掘調査ニュース
発掘現場に子どもたちがたくさん来てくれました。
小中学校の夏休みも中盤になり、第160次調査の現場でたくさんの子どもたちが、発掘を体験しました。ちなみに、6月にはすでに地元の斎宮小学校や下御糸小学校の子どもたちが発掘を体験しています。8月6日は夏休みの登校日にあわせて明星小学校の47人が発掘にチャレンジしました。いつも発掘調査で作業をしていただいている地元の方々も、お孫さんのような年頃の子どもたちとの発掘に、ニコニコ顔でした。
続いて翌8月7日と8日には、「夏休み子ども体験発掘教室」が開催されました。滋賀県から来てくれた子も含め、応募によるおよそ30人が、平安時代の方格地割(ほうかくちわり)の道路側溝にあたる溝(遺構)の発掘を行いました。土器の小さな破片にも大喜びの子や、お子さんよりも夢中になった保護者の方も、夏の暑い日ざしにも関わらず、休憩時間も惜しむほど、みんなが熱中してくれました。
私たち博物館としては、参加してくれた子どもたちが、地域の歴史や文化にも関心を持ち、豊かな心を持ってもらえればとの思いでいっぱいです。もちろん、文化財の発掘調査としての精度を保ちながら行わなければならないので、準備などにはそれなりに苦心することもありますが、少しでもこういう機会を作っていきたいと考えています。「うちの学校も一度・・・」とお考えの先生や保護者の方がおいででしたら、一度博物館にご相談ください。
一方、こうした子ども向けだけでなく、現在おとなを対象に「斎宮跡発掘体験ウィーク」の第2回目の参加者を募集しています。おとなの方も文化遺産と直接ふれあえる機会ですので、ご応募お待ちしております。
明星小学校の体験発掘。博物館のお兄さん?の話をきいてね。
地元の作業員さんらといっしょに!
こちらは斎宮歴史博物館の「夏休みこども体験発掘教室」。おかあさんといっしょに土器を探します。
最後にみんなで記念写真!!出てきた土器は小さかったけどたくさん見つかりました。
(O)