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2009年1月9日

斎宮跡第159次発掘調査ニュース

第159次調査もほぼ終了に近づいてきました。

 今回の調査で見つかった主な遺構には、掘立柱建物や土坑、奈良古道などがあります。掘立柱建物は、現在までのところ11棟が確認されていて、いくつかの建物では同じ場所で建替えを行っているものも見られます。もっとも大きな規模の建物(写真2)は、調査区外へと続くため全体の大きさは明らかにできませんでしたが、梁行2間、桁行2間以上の東西方向の建物で南側に庇を持っています。柱と柱の間隔は2.4メートル(8尺)で、ほぼ正方位を向いています。
 土坑は調査区の南東隅でまとまって見つかりました。平安時代前期と末期のものがあり、たくさんの土器が出土しました。
 奈良古道は北側側溝を確認しました。溝の幅は最大で約0.7メートル、深さは0.2メートル程度でした
 主な調査は終了しましたが、引き続き補足調査を行っていますので、見学していただくことは可能です。近くにお越しの際はぜひ、お立ち寄り下さい。

北側からみた調査区の全景

北側からみた調査区の全景

調査で見つかった掘立柱建物

調査で見つかった掘立柱建物

(K)

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