2008年9月12日
斎宮跡第158次発掘調査ニュース
奈良古道を発見!
158次調査区は、157次調査区の西側に位置しています。この2つの調査区の間には平安時代の斎宮跡の区画道路が通っており、157次調査区は「柳原(やなぎはら)区画」、158次調査区は「御館(みたち)区画」にあたります。158次の発掘調査は、8月18日より始まりました。現在では耕作土を取り除き、黒い土が詰まった溝や柱穴跡などがはっきりと見えています。なかでも、奈良時代の官道である「奈良古道」の側溝も良好に確認できました。この「奈良古道」は、斎宮跡に「方格地割(ほうかくちわり)」と呼ばれる碁盤の目状の地割が造られる以前のもので、古い時代の斎宮を知る上で重要な遺構です。
158次調査区は500平方メートルとやや小さい現場ですが、まだまだ重要なものが眠っているかも知れません。どうぞ、今後の成果にご期待下さい。
調査を始めた8月18日は夏真っ盛り!扇風機も大活躍でした。
初日から土器がたくさん出ました!
今ではすっかり耕作土も無くなりました。黒い部分が遺構です。
まっすぐ伸びている溝が「奈良古道」の側溝です。ハッキリ見えますね。
(S)