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2008年9月16日

斎宮跡第157次発掘調査ニュース

遺跡の埋め戻しを始めました。

 5月26日より始めた第157次調査もほぼ終了し、埋め戻し作業を始めました。4ヶ月にわたる調査も、いよいよ終了となり、秋の到来とともにやや寂しさも感じます。とはいっても、これからの埋め戻し作業もすべて人力で行うため、なかなか大変な作業です。発掘現場の脇には、高く積み上げられた土山があり、これからこの土を調査現場に埋め戻さなければなりません。
 埋め戻しは、まず柱穴や溝など穴になった部分や遺構面全体を黄色い山砂で覆います。これは遺構を保護するためと、発掘調査を行った部分がどこか分かるようにするためです。こうしておけば、後に確認調査を行った場合でも、山砂が出てくるためどこまで掘ったか分かります。山砂を敷き詰めた後に、これまで掘った黒い土を埋め戻し、土がゆるまないように機械で土を固めます。
 157次調査はこれで終了しますが、西隣の158次調査は現在調査中であり、また間もなく159次調査も開始します。お近くにお越しの際は、ぜひ発掘現場を覗いてみてください。

山砂で埋めて、遺構を保護します。

山砂で埋めて、遺構を保護します。

黄色い山砂を敷き詰めることで、どこまで調査したかわかります。

黄色い山砂を敷き詰めることで、どこまで調査したかわかります。

山砂を敷き詰めた後に、掘った土を戻します。

山砂を敷き詰めた後に、掘った土を戻します。

ぬかるまないよう、しっかり機械で土を固めます。

ぬかるまないよう、しっかり機械で土を固めます。

(S)

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