2008年7月15日
斎宮跡第157次発掘調査ニュース
梅雨明けはまだか…
7月半ばになって、毎日30度を超す暑い日が続いています。気象庁の東海地方の梅雨明け宣言はまだですが、いったい雨はどこへ行ってしまったのか…
夏の発掘現場は、暑さとの戦いです。今年も昨年同様、発掘現場に大型扇風機が登場しました。地元の作業員さんらもバテてしまわなければいいのですが。
一方、第157次調査は、着々と成果をあげつつあります。調査開始当初は、後世の土取りなどで遺構が壊されているのではないかと考えていた、調査区の北半分でも、かなり良好に遺構が残っていることが分かり、平安時代のものとみられる数棟の掘立柱建物が新たに見つかりました。精製塩(せいせいえん)を作ったのに使われたと考えられる「志摩式製塩土器(しましきせいえんどき)」がたくさん捨てられた穴も見つかっています。
しかし、何よりも写真に示した大型の掘立柱建物の柱穴には驚きです。これは直径30センチ前後の柱を立てるために掘った一辺1メートルを超えるものです。昨年度から集中的に発掘している柳原地区の中でも、これほど大きな柱穴はほとんど見つかっていません。それがなぜ、こんな区画の隅っこで?発掘が進むにつれ、新たな成果と謎が生まれてくるようです。
現場にも夏らしい雲が…
今年の夏も暑い!大型扇風機が出動しました。
日陰が本当に恋しいです。
そんな中、大型の掘立柱(ほったてばしら)の痕跡を発掘しています!!
(O)