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2008年6月18日

斎宮跡第157次発掘調査ニュース

大型の建物が見つかりました!!

 先週は梅雨の影響もあり、なかなか調査の進展が見られませんでしたが、今週は梅雨の合間か天候にも恵まれ、順調に調査が進みました。そして、今日は待望の建物跡が2棟も見つかりました。1棟は、梁行き2間(柱の間の数)・桁行き4間の東西方向の建物、もう1棟は、梁行き2間×桁行き4間以上の南北方向の建物でした。特に南北方向の建物は、柱を立てるために掘られた穴の大きさが1メートル近くある大型の建物でした。今回の調査場所は、柳原区画の北西隅部分にあたるので、あまり大きな建物は見つからないのでは?と考えていたのですが、区画の北側部分にも、こうした大きな建物があることがわかりました。そして、この他にも柱穴と見られる遺構がいくつか確認されているので、今後も建物跡がさらに見つかることを期待しています。
 今回の157次調査は、7月上旬頃が見頃です。発掘作業中は、いつでも現場公開していますので、是非ご見学下さい。お待ちしております。

東西方向の建物の柱穴です。古代の建物の柱穴は四角く掘られる特徴があります。 柱穴が3つ並んでいます。こうしてきれいに並ぶと建物跡であることがわかります。
東西方向の建物の柱穴です。古代の建物の柱穴は四角く掘られる特徴があります。 柱穴が3つ並んでいます。こうしてきれいに並ぶと建物跡であることがわかります。

 中央の四角い跡が、南北方向の建物の柱穴です。大きいものは1辺が1メートル近くありました。残念ながら、中央を新しい時代の溝によって貫かれています。

  建物跡が見つかったので、作業員さんに 説明しています。もっと見つかるのではと、期待いっぱいです!

斎宮歴史博物館

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