2008年1月8日
斎宮跡第153次発掘調査ニュース
「今年も斎宮跡の発掘調査が始動しました!!」
先の第152次調査の埋め戻しが昨年末までかかり、次の第153次調査は畑の土の除去や一部の遺構の発掘まではとりかかっていましたが、本日から本格的な遺構の調査に入りました。
第153次調査の大きなねらいは、西どなりで実施されている第20次調査で見つかっている柳原区画の中で最大の大型掘立柱建物の全体像の解明と、「奈良古道」の南側溝の確認などがあります。
「奈良古道」は、史跡内を北西から南東に向けて通っていたことが確認されている飛鳥時代から奈良時代にかけての幅約9メートルの古代の官道ですが、現在、調査区内の東端の一部分以外は、この道路のごく浅い南側の側溝を見ることができます。また、大型の掘立柱建物も遺構の調査に着手しはじめます。
このほかにも発掘現場では、昨年に引き続き第152次調査の写真を使って、発掘調査の記録作業を説明した看板を追加しました。第153次調査は2月上旬くらいまでは見ごろです。発掘現場とあわせて看板もご覧いただければと思います。
第153次調査の遺構調査は進んでいます。
「奈良古道」の南側溝
発掘調査の説明看板を追加しました。
ベルトコンベアの修理
すでに終了した第152次調査区
(O)