2007年9月27日
斎宮跡第152次発掘調査ニュース
発掘現場は展示室
今日の発掘現場では午前には伊勢市の大湊小学校の遠足での見学が、午後には地元明和町の斎宮小学校の発掘体験がありました。今年は本当にたくさんの方が発掘現場まで足を運んでくださいます。
斎宮歴史博物館ではこれまでも発掘現場で夏休みの体験発掘教室や、見学の受け入れなどを行ってきましたが、今回の第152次調査では、平安時代の方格地割の中の重要な地点で、広大な面積の発掘を行っており、また大型バス駐車場がすぐ脇にあるという交通の至便さからも積極的に見学や発掘体験、職場体験などを受け入れるようにしています。
その手始めとして、今回の発掘の目的や調査場所の説明看板を設置し、見学者にはパンフレットや調査速報をお渡ししたり、調査担当者が可能な限り説明をするようにしました。その後、調査の流れについての説明看板を追加し、「発掘実施中」の看板や、今では「斎宮歴史博物館」ののぼり旗まで発掘現場にひるがえっています。どうもこれにつられて発掘現場までお寄りになる方もみえるようです。でもうっかり来られた方でも、その目の前に千年前の歴史の現場が広がっていた、なんていうのも素敵な話ではないでしょうか?
そもそも、斎宮歴史博物館は、斎宮跡を発掘調査させていただいくことで発展してきた博物館であり、その基本的な構想には広大な史跡全体を「史跡博物館(サイト・ミュージアム)」と捉えるという考えがあります。発掘現場も展示室の一部であると考えられるのです。斎宮歴史博物館やいつきのみや歴史体験館まできたら、「発掘現場見なきゃ損!! 斎宮跡に来た意味がない。」とみなさんに言っていただけるよう、私たちも発掘現場の見せ方、魅せ方を考えていきたいと思います。
発掘目的や場所の説明看板
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発掘調査の説明看板 | 博物館ののぼり |
夏休みこども体験発掘教室
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明星小学校の発掘体験 | 斎宮小学校児童の発掘体験 |
明和町中央公民館講座
大阪大谷大学のみなさん
駒沢大学のみなさん
(O)