2007年8月21日
斎宮跡第152次発掘調査ニュース
連日の猛暑日
これも、地球温暖化の結果なのでしょうか?お盆が過ぎてもあいかわらず連日の猛暑日が続きます。この前も日なたの測定ではありますが、発掘現場に備えた気温計が40度を示していました。そもそも発掘調査はお日様の下で行っているのですから、この方が実態に近い気温なのでしょう。
こうなると、現場で働いてくださる地元の作業員さんたちの熱中症が心配になります。普段より休憩を多く入れたり、工場などで使う大型の扇風機を用意してみたりと対策を講じていますし、作業員のみなさんも保冷剤を首や頭に巻いたりとそれぞれ自衛策をとってもらっています。そもそも作業員のみなさんは地元の農家の方が多く、私たち博物館の調査員よりも暑さに強いんじゃないかと思うときもあります。こんな暑い中でも発掘調査が進められるのは、本当にこうしたみなさんのおかげですね。それでも万が一のことがあってはいけませんから調査員は毎日の天気予報や気温計に一喜一憂しながら水分の補給を促したり作業をセーブするようにしています。
夏場の発掘調査のもうひとつの大敵は「乾燥」です。発掘現場の土が乾燥すると、まず固くて掘りにくくなりますし、土の色も白っぽくなって、遺構の土が見分けにくくなります。また、せっかく調査で掘った穴が乾燥してひび割れ、崩れてしまう最悪の事態も起こり得ます。それを防ぐためにブルーシートをこまめにかけるだけでなく、必要な箇所に散水しておくことも夏場の発掘調査の大事な作業となっています。
気温40度!!
発掘現場でも大型扇風機が活躍
熱中症対策に保冷剤を・・・
発掘現場のまわりの草刈りも大変
乾燥がすすむと、掘った穴が崩れてしまいます
一日の作業の終わりに水まき
(O)