2007年7月9日
斎宮跡第152次発掘調査ニュース
「斎宮跡『中院(ちゅういん)』想定地の発掘調査(第152次調査)がはじまりました。」
今年も、斎宮歴史博物館が行う史跡斎宮跡の発掘調査がはじまりました。
場所は史跡のほぼ真ん中にある「いつきのみや歴史体験館」から東に歩いて2、3分のところです。近鉄斎宮駅からも近く、発掘場所のすぐ東側には大型バスなどが停められる駐車場がありますので、見学してもらうにはとても便利な場所です。
発掘初日に先立ち、まず測量を行って調査地区の設定をし、4メートルおきに打つ小さな木杭(地区杭)で、史跡全体の中での地点を表示しています(別図を参照してください)。これにより、たとえ30年前の別の発掘調査地点で見つかった建物や溝でも、お互いの位置関係を正確に検討することができるのです。また、出土した土器がどの遺構から出たものかを記録する「住所」にもなります。
発掘調査は、掘った土を調査区の外へ効率よく出すために電動のベルトコンベアを使用しながら、表面の畑の土を掘り始めたところです。すでに緑釉陶器(りょくゆうとうき)や青磁(せいじ)などの小さな破片が出ています。
これから発掘調査が進むのにあわせて、レポートしていきたいと思います。
一番上の地層(畑土)の発掘
これも発掘調査の作業
発掘調査の地区の設定
発掘調査の4メートル4メートルの小地区を表示する地区杭
第152次の場所
斎宮歴史博物館