史跡斎宮跡東部整備事業実施設計・復元建物等基本設計業務委託プロポーザルにより委託設計業者が決定しました。
(平成22年6月17日更新)
平成22年4月27日に公募を開始しました標記のプロポーザルについて、6月3日のプレゼンテーション・ヒアリングと選定委員会、6月4日の斎宮歴史博物館競争入札審査会での審議の結果、下記のとおり委託契約先を選定しました。
なお、本プロポーザルには当初2社の参加表明がありましたが、企画提案書の提出締切り直前に1社が辞退しましたので、残りの1社の企画提案およびプレゼンテーションについて、プロポーザル参加仕様書および選定要領に基づいて評価を行いました。
1 選定業者 株式会社 文化財保存計画協会
2 選定にかかる選定委員会の評価結果
評価委員5名 計1500点満点のうち獲得点数1280点
(100点満点換算で85.3点)
3 選定委員会での選定業者に対する意見・評価(抄)
- 提出された復元建物の実績は文化庁の専門委員会を通過したものであり、学術的な裏づけに基づく
整備の実績は充分ある。 - 県内での実績もあり、住民参画の在り方についても経験が期待できる。
- 斎宮跡についての理解はしっかりしている。
- 今回の整備事業の基本計画書もよく読みこんであった。
- びっくりするような提案はないが、堅実な印象は受けた。
4 本プロポーザル参加社が最終的に1社となったことについて、斎宮歴史博物館において審査の結果、 次のとおりとしました。
- 本事業は、史跡内において文化庁の補助事業として行うものであり、地下遺構の保護と復元案の学術性とのバランスのとれた設計を、事業の工程案と整合させて今年度中に行っていくためには、復元建物を含む史跡整備の実績を有する事業者であることとした参加要件は、過度な条件ではない。
- 公募期間は4週間以上あり、平日だけでも延べ19日間あることから、企画提案書の作成にあたり公募期間が短すぎたとはいえない。
- 企画提案書の中で、最も参加事業者の発想や独創性などが求められる、当館から出された四つのテーマへの提案は、文書量でA4判6枚以内としており、企画提案書作成の業務量が過剰であったとは考えられない。
- 以上の点から、今回の参加仕様書類を変更する必要がないと判断できるため、三重県会計規則運用方針第74条関係の9に基づき、本プロポーザルは成立するものと判断した。