白いクサビ-日射の中で 全6点
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コレクション |
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ジャンル |
版画 |
作者名 |
中西夏之 NAKANISHI Natsuyuki |
制作年 |
1987(昭和62)年 |
材料 |
銅版・紙 |
寸法 |
各51.5×63.0 |
署名 |
左下:26/37 N.NAKANISHI '87 (この/は改行ではない) |
寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
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作品名欧文 |
White Wedges: In the Sunshine (Set of Six Prints) |
関連資料 |
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解説 |
鉄条網を連想させるとげとげしい線が、中央をあけ、左右上下に幾本も走る。よく見れば中央部で、かすかな網目模様が消え入る、ないし浮かび上がろうとしている。線に鞭(むち)打たれて、白い紙が脈打ったかのようだ。線の稠(ちゅう)密な黒は、傷口が開くとも映ろう。 脈打つのは部分的な形ではない。物としての白い紙全面から、ひろがりの幻影が、皮膜のように剥(はく)離するぎりぎりの時点。このかすかなずれこそ、表現が発生する境域なのだ。線がうがつ黒は、交差する八対の白と黒の豆型が示すように、紙全体の下層にわたって重なっているのだろう。線をひく手の干渉があばくのは、光と闇(やみ)が実は、同一であるということかもしれない。 (石崎勝基) |
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展覧会歴 |
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文献 |
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