風景
コレクション |
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ジャンル |
水彩・素描 |
作者名 |
佐伯祐三 SAEKI Yuzo |
制作年 |
1926(大正15/昭和元)年頃 |
材料 |
インク・紙 |
寸法 |
17.5×28.0 |
署名 |
- |
寄贈者 |
- |
来歴 |
佐伯米子蔵 |
初出展覧会 |
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作品名欧文 |
Scene |
関連資料 |
解説 |
パリの街並みを描いた画家として知られる佐伯祐三は、健康を案じる母親の願いと、経済的な事情などでいったん帰国を余儀なくされた。パリに居続けたかった佐伯であったが、日本の古い山水画と宗教画を勉強することで、自分の芸術を高めようとするわずかな期待もあった。 だが、日本には、佐伯にとっての絵になる風景はほとんど見あたらなかった。パリの、縦横に強く構成された石造建築や、歴史を感じさせる景観が乏しく、彼は次第に落ち込んでいった。 この作品は、そうした状況にあって、ようやく見つけた佐伯好みの風景のひとつであったように思われる。なぜなら、日差しを明るく照り返す道が、曲がりながら遠くへと突きぬける配置が、パリを描いた作品と似ているから。 そしてなにより、この作品は、一本として悩んだ線がなく、一気に仕上げているからである。 (田中善明 中日新聞 1998年9月3日掲載) |
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展覧会歴 |
佐伯祐三展(神奈川県立近代美術館 1952年)《新橋風景》no.96 佐伯祐三-ある画家の生涯と芸術(兵庫県立近代美術館 1973)no.120 佐伯祐三展(香川県文化会館 1973)no.120 没後50年記念佐伯祐三展(福岡県文化会館、京都国立近代美術館、東京国立近代美術館、名古屋市博物館 1978)no.194 佐伯祐三―芸術家への道―(練馬区立美術館、和歌山県立近代美術館 2005) パリのエスプリ 佐伯祐三と佐野繁次郎展(神奈川県立近代美術館 葉山 2007) 没後80年佐伯祐三展(笠間日動美術館、そごう美術館、三重県立美術館 2008) 特別展「佐伯祐三と新宿の画家たち」(新宿区立新宿歴史博物館 2010) |
文献 |
図版『みづゑ』619 『佐伯祐三全画集』(朝日新聞社 1979年)no.276 酒井忠康『近代日本の水彩画』(岩波書店 1996) |