石狩


コレクション

-

ジャンル

絵画(油彩画等)

作者名

宮崎進
MIYAZAKI Shin

制作年

1958(昭和33)年

材料

油彩・板

寸法

65.2×90.9

署名

右下:miyazaki

寄贈者

作者寄贈

来歴

-

初出展覧会

個展(資生堂ギャラリー 1965)

作品名欧文

Ishikari
関連資料

解説

それはとりあえず、荒涼たる雰囲気を放っているといってよいだろう。空のグレー、地面の褐色が景色を覆い尽くし、一切の細かな事物を押しつぶしたかのようだ。
 グレーと褐色はまた、荒々しく絵の具をすくい取り、荒々しい筆致で画布になすりつけた、そんな厚みを示している。
 しかし、絵の具の厚みは、単に雰囲気を醸し出すにとどまっていない。画布の抵抗に応じることで、絵の具の広がりは、硬質さと緊張感、さらに微妙な変化をも獲得する。
 そして、空と地面を結ぶ十字架状の電柱の細さは、つや消しの絵肌や隠し味の青とあいまって、画面が実は繊細な配慮を併せ持って制作されたことを物語ってはいないだろうか。 (石崎勝基 中日新聞 1998年10月8日掲載)

展覧会歴

宮崎進展(資生堂ギャラリー 1965)
宮崎進の世界(池田20世紀美術館 1986)
宮崎進展(西武アート・フォーラム 1989)
宮崎進展(徳山市文化会館 1989)
宮崎進多摩美術大学退職記念展(多摩美術大学美術参考資料館 1992)
宮崎進展(下関市立美術館、笠間日動美術館、平塚市美術館、三重県立美術館、新潟市美術館 1994-1995)no.10
日本洋画のれきし 三重県立美術館コレクションによる(茨城県近代美術館 2000) no.104

文献

『宮崎進画集 1953-1986』(求龍堂 1986年)no.2
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