四つの西洋人形


コレクション

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ジャンル

絵画(油彩画等)

作者名

小磯良平
KOISO Ryohei

制作年

1975(昭和50)年

材料

油彩・キャンバス

寸法

100×100

署名

右下:R.KOISO

寄贈者

三重銀行寄贈

来歴

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初出展覧会

小磯良平展(富士美術館、他 1977)

作品名欧文

Four Western Dolls
関連資料

解説

小磯の作品は、通常、絶妙のデッサン力によって評価される。しかし、この画家の本領というのは、実のところ、「四つの西洋人形」にも見られるように、言葉にし難い清澄な気分の表現にある。つまり、単に技術がうまいというだけではないのである。
 小磯は神戸の貿易商の家に生まれ、東京美術学校西洋科で藤島武二教室に入った。一九二八年に渡仏して、パリで絵画の勉強を行ったが、そのときには、制作よりも、もっぱらヨーロッパ各地の美術館や劇場などを見て回ったという。
 フランスで身につけた、良い意味でのアカデミックな作風は、生涯徹底して貫かれたが、その姿勢には、ヨーロッパの古典的な巨匠たち、たとえばフェルメールやアングルやセザンヌやドガらに対する畏敬(いけい)の念が込められている。 (中谷伸生 中日新聞 1991年9月6日掲載)

展覧会歴

小磯良平展(東京富士美術館、他 1977)
小磯良平展(西宮市大谷記念美術館 1981)
日本洋画のれきし 三重県立美術館コレクションによる(茨城県近代美術館 2000) no.98
美術を楽しむ散歩道―三重県立美術館名品展Ⅰ 日本洋画の楽しみ(川越市美術館 2003)
小磯良平・聖書装画の世界(静岡アートギャラリー 2008)

文献

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