貝焼場
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コレクション |
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ジャンル |
絵画(油彩画等) |
作者名 |
牛島憲之 USHIJIMA Noriyuki |
制作年 |
1935(昭和10)年 |
材料 |
油彩・キャンバス |
寸法 |
152.0×182.0 |
署名 |
左上: 昭十/ Ushi/Jima. |
寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
第4回東光会(1935) |
作品名欧文 |
Hut Where Shellfish Are Grilled |
関連資料 |
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解説 |
熊本県に生まれた牛島憲之は、葵橋洋画研究所から東京美術学校に進み、岡田三郎助に師事。1927(昭和2)年に卒業し、3年連続で帝展に入選したが、基礎デッサン力の不足を感じて、1930年(昭和5)から2年間、同舟舎洋画研究所に学んだ。 本作はこの時期に制作された「貝焼場」シリーズのうちの一点である。明るい色彩とうねるような筆さばきが特徴的で、高台にある海辺の貝焼場で強い日差しの下、働く人々が生き生きと描かれている。影の部分を濃い青であらわし、明るい部分を補色のオレンジを用いて強調させ、独自のデフォルメで描いた人物にさらなる躍動感がもたらされている。また、原色を点描で表現することで、画面左に描かれた高台の傾斜を緩やかに見せ、画面全体にリズムを生み出している。大きく広がる青い海には何隻もの帆船が浮かび、ゆったりとした雰囲気を画面上で作り出している。 牛島はこの頃を境にして、原色的な強い色調を淡く柔らかい表現へと変化させていった。 (橋本三奈 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年) |
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展覧会歴 |
第4回東光会(1935) 牛島憲之回顧展(東京セントラル美術館 1968) 牛島憲之展(神奈川県立近代美術館、群馬県立近代美術館 1978) 人とヒト展-人々の生活と生命をみつめて-(刈谷市美術館 1998) 牛島憲之展(府中市美術館、北九州市立美術館 2000-2001) 今年の夏は博物館で海(知多市歴史民俗博物館 2001) 美術を楽しむ散歩道―三重県立美術館名品展Ⅰ 日本洋画の楽しみ(川越市美術館 2003) 近代日本絵画に見る「自然と人生」-風景の発見、そしてその中へ―(神奈川県立近代美術館 2004) 四季にはたらく-壁画・日本の四季をめぐって(小松市立宮本三郎美術館 2009)no.37 美術でめぐる日本の海(横須賀美術館 2017) コレクションによる特別展示 春をまちわびて 美術から考える自然との調和(=エコロジー)(三重県立美術館 2022) |
文献 |
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