小倉の山
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コレクション |
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ジャンル |
絵画(日本画等) |
作者名 |
安田靫彦 YASUDA Yukihiko |
制作年 |
1930(昭和5)年 |
材料 |
絹本着色 |
寸法 |
142×42.0 |
署名 |
右下:靫彦 「新」(朱文方印) |
寄贈者 |
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来歴 |
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初出展覧会 |
琅玕洞展(琅玕洞 1930) |
作品名欧文 |
Mt. Ogura |
関連資料 |
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解説 |
「万葉集」に舒明天皇作の和歌とある「夕されば小倉の山に鳴く鹿は今夜は鳴かずい寝にけらしも」に取材した安田靫彦の作品である。 場面は奈良県桜井市にある小倉山。ススキが群がる草原のなかに五匹の鹿が配されている。この鹿は夕暮れ時の秋の気配に聞き耳を立てているかのようである。 水墨の濃淡と洗練された描画で構成、色彩は極めて抑えられ、単純化されたなかに古代的な神秘性に満ちた幻想の世界が描き出され、靫彦ならではの清純で詩情あふれる画面となっている。 主として日本美術院展を舞台に活躍した靫彦は1884年、江戸時代より続く東京日本橋の料亭「百尺」に生まれ、病弱の身でありながら94歳という長寿を全うし、1978年に没している。彼は寡作であった。日本や中国の古代に多く題材を求め、飽くことなく構想を練り、精根を尽くして描く彼の作品から、清澄で高雅な靫彦芸術の粋をうかがうことができる。(森本孝 125の作品 1992年) |
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展覧会歴 |
琅玕洞展(琅玕洞 1930) 安田靫彦-その人と芸術(山種美術館 1982) no.27 安田靫彦とその一門展(神奈川県立近代美術館 1987) no.18 安田靫彦展(愛知県美術館 1993) no.28 近代の日本画-昭和前期をふりかえる(群馬県立近代美術館 1994) no.17 紫紅と靫彦展(横浜美術館 1995) 安田靫彦展(没後30年 茨城県近代美術館 2009) 遊亀と靭彦 (滋賀県立近代美術館 2014) |
文献 |
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