第33回企画展 親鸞と高田本山 専修寺国宝からひろがる世界
期間:2023年4月22日(土)から6月18日(日)まで <チラシPDF><展示スケジュール><資料リスト>
【内容】
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展覧会概要高田本山(真宗高田派本山専修寺、三重県津市)所蔵の国宝 西方指南抄・国宝 三帖和讃、重要文化財の親鸞聖人消息・専修寺聖教を軸に、日本の文化史・思想史上重要な位置を占める親鸞を紹介します。晩年京にいた親鸞と遠く離れた関東の門弟たちの交流を、親鸞直筆の消息や典籍からひもときます。また、それらの宝物を伝える高田本山の歴史を、重要文化財専修寺文書を中心に紹介します。 第1章 親鸞の姿親鸞の肖像彫刻の優品とされる親鸞聖人坐像(三重県指定有形文化財)、最古の親鸞を描いた絵巻とされる親鸞伝絵(重要文化財 善信上人絵詞伝)を中心に、親鸞の姿に迫ります。第2章 親鸞と高田の直門弟親鸞の教えを受けとめた人びとの代表ともいうべき、下野国高田(栃木県真岡市)にいた門弟のひとり、真佛を取り上げ、師匠である親鸞から門弟たちがどのように教えを学んでいったのかを紹介します。真佛は親鸞とともに国宝『三帖和讃』を記しており、親鸞自身が記した国宝『西方指南抄』をそのほかの門弟たちとともに書き写した書物『直門弟本』をのこしています。これらの書物は、まさに師匠と門弟が向かい合って学ぶ姿、親鸞の教えが伝わる様子をそのままに今に伝える至宝といえます。第3章 親鸞の主著『顕浄土真実教行証文類』と高田の学び親鸞が自ら仏教に関する考え方を著した顕浄土真実教行証文類(教行信証)を展示します。重要文化財である高田本をはじめとして、同書の研究で重視されてきた専修寺所蔵の写本、中山寺(四日市市)所蔵の写本、寿福院(鈴鹿市)所蔵の写本を紹介します。第4章 専修寺文書が伝える高田の歴史専修寺の歴史を語る一級の資料が重要文化財 専修寺文書です。初期の真宗の姿をつたえる鎌倉時代の古文書、室町戦国時代の専修寺中興真慧や真智、本願寺蓮如といった真宗ゆかりの人々がのこした古文書、天皇家、足利将軍家の古文書、戦国大名や織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった天下人の古文書をとおして、専修寺がどのような歴史を経てきたのかを紹介します。あわせて、鎌倉時代、室町時代、安土桃山時代の特徴的な資料、観阿弥陀経集註(重要文化財 専修寺聖教)、重要文化財 紙本墨書観無量寿経などもあわせて展示します。第5章 高田派の太子信仰親鸞の著作には聖徳太子をたたえた和讃があり、親鸞の聖徳太子に対する信仰は明らかです。親鸞が著し、真佛が書写した真佛書写皇太子聖徳奉讃(重要文化財 専修寺聖教)や、高田派三世顕智らが四天王寺に参拝した記録である聖徳太子遺品拝領記録および拝領品(重要文化財 専修寺聖教)や、聖徳太子の事蹟を記した歴史物語の重要文化財 水鏡、高田派の寺に伝わる聖徳太子像や絵伝をとおして、真宗高田派における聖徳太子への信仰のあり方をひもときます。主催三重県総合博物館特別協力真宗高田派本山専修寺、専修寺宝物館協力近畿日本鉄道株式会社後援津市教育委員会、鈴鹿市教育委員会、安城市教育委員会、岡崎市教育委員会、真岡市教育委員会、三重県博物館協会、歴史街道推進協議会助成公益財団法人 岡田文化財団、独立行政法人 日本芸術文化振興会(芸術文化振興基金助成事業) |
【開催期間】
2023年4月22日(土)から6月18日(日)まで休館日:毎週月曜日
≪前期展示≫4月22日(土)から5月21日(日)まで
≪後期展示≫5月23日(火)から6月18日(日)まで
※期間中展示替えを行います。国宝は全点展示の期間以外でも冊替えなどで一部展示します。
詳しくは<展示スケジュール>をご覧ください。
【観覧料】
「親鸞」展 |
基本展示室とセット観覧券 |
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一般 | 800(640)円 | 1,050(840)円 |
学生 | 480(380)円 | 630(500)円 |
高校生以下 | 無料 | 無料 |
※( )内は前売及び20名以上の団体料金です。
●障害者手帳等をお持ちの方とその付添いの方1名様は、無料となります。
●毎月第3日曜日は家庭の日で、団体料金でご覧いただけます。
関連イベント
講演会(事前申込が必要です)
ア 「中世における「下野高田専修寺」-東国門徒の成長のなかで-」
講師:永村 眞さん(日本女子大学名誉教授)日時:2023年5月14日(日) 13時30分から15時まで
イ 「国宝『西方指南抄』の世界-親鸞聖人が残したかったもの-」
講師:清水谷 正尊さん(高田短期大学学長・真宗高田派鑑学)日時:2023年6月3日(土) 13時30分から15時まで
ウ 「親鸞聖人と真佛上人・顕智上人」
講師:山田 雅教さん(高田学会会員、浄土真宗本願寺派西勝寺住職)日時:2023年6月11日(日) 13時30分から15時まで
エ 「知られざる親鸞の幼少時代-出家得度以前の修学環境をめぐって-」
講師:津田 徹英さん(青山学院大学文学部教授)日時:2023年6月17日(土) 13時30分から15時まで
場所等 ※アからエまで共通
場所:当館3階 レクチャ-ル-ム定員:80名 ※変更しました
対象:一般向け
備考:講演会終了後(15時から30分程度)、講演会参加者で希望する方に、当館学芸員による講演に関係する展示資料の解説をレクチャ-ル-ムで実施します。
ミニレクチャー(当日受付・先着順です)
ア 「仏像入門-親鸞と高田本山によせて-」
講師:瀧川 和也(当館学芸員)日時:2023年4月23日(日) 13時30分から14時まで
イ 「信長・秀吉・家康-天下人の文書を読む-」
講師:小林 秀(当館学芸員)日時:2023年5月7日(日) 13時30分から14時まで
ウ 「北畠・長野・蒲生-三重の戦国武将の文書を読む-」
講師:小林 秀(当館学芸員)日時:2023年5月20日(土) 13時30分から14時まで
エ 「聖徳太子の造形入門」
講師:瀧川 和也(当館学芸員)日時:2023年5月27日(土) 13時30分から14時まで
オ 「重要文化財 親鸞聖人消息をよんでみる」
講師:太田 光俊(当館学芸員)日時:2023年5月28日(日) 13時30分から14時まで
カ 「国宝 三帖和讃をよんでみる」
講師:太田 光俊(当館学芸員)日時:2023年6月18日(日) 13時30分から14時まで
場所等 ※アからカまで共通
場所:当館3階 レクチャ-ル-ム定員:80名 ※変更しました(受付は13時から)
対象:一般向け
※毎回、ミニレクチャーを14時まで実施した後、10分程度の休憩をはさみ、
企画展の全体解説を無料で行います(30分程度、質疑応答を含め、15時までに終了予定)。
※企画展は、当日であれば再入場できますので、退場時に企画展の受付にお申し付けください。
ミニレクチャーの前後の時間で観覧いただくことが可能となります(講演会も同じです)。
ギャラリートーク(当日受付)
展示担当の当館学芸員が各展示資料の前で解説を特別に行います。
「信長・秀吉・家康の文書をみる」
講師:小林 秀(当館学芸員)日時:2023年6月9日(金) 13時30分から14時まで
「国宝 西方指南抄をみる」
講師:太田光俊(当館学芸員)日時:2023年6月10日(土) 13時30分から14時まで
「国宝 三帖和讃をみる」
講師:太田光俊(当館学芸員)日時:2023年6月15日(木) 13時30分から14時まで
「3体の聖徳太子像をみる」
講師:瀧川和也(当館学芸員)日時:2023年6月16日(金) 13時30分から14時まで
場所等 ※各回共通
場所:当館3階企画展示室備考:参加は各回無料ですが、企画展の観覧券が必要です。
開始時間までに企画展示室入口にお集まりください。